性虐待疑惑のアンドルー王子が邸宅を立ち退かない!国王も手出しできないその理由

  • 文:宮田華子
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@nypost – instagramのキャプチャ画像

即位以来、王室のスリム化を図っていると言われているチャールズ国王。しかしその試みは「あまりうまくいってない」と、Expressをはじめとした各メディアが伝えている。

国王は手始めに、ハリー王子&メーガン妃が暮らしていたウィンザー城の敷地内にある「フロッグモア・コテージ」の明け渡しを命じたと言われている。


この「明け渡し勧告」については、今年3月に大きく報道された。

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NYで起った「パパラッチ・カーチェース事件」直前のハリー&メーガン夫妻。すっかり「アメリカ在住の人」として暮らしている。_duchess_of_sussex - instagramのキャプチャ画像

フロッグモア・コテージはハリー王子&メーガン妃夫妻への「結婚祝い」として、故エリザベス女王が2人にプレゼントした家だった。


ハリー&メーガン夫妻は税金を資金源とする王室公費240万ポンド(約4億1000万円※)を使ってリノベ工事を行った。10寝室を5寝室とし、一部をヨガスタジオ等に改装したと言われるが、公務引退後に費用は全額返却した。

すでに夫妻はアメリカに拠点を移していたことから、素直にチャールズ国王の要求を受け入れた模様だ。しかしチャールズ国王の「次の一手」は膠着している。国王はアンドルー王子を巨大邸宅「ロイヤル・ロッジ」から立ち退かせ、(ロイヤル・ロッジよりは小さい)フロッグモア・コテージに引っ越しさせる計画だったと言われている。


総敷地面積約40ヘクタール(40万㎡弱、東京ドームが約8.5個入る広さ)に立つ大邸宅。30室あるという。

児童買春&性暴力疑惑により、2019年11月にイギリス王室のすべての公務から退いたアンドルー王子。現在「無職」であるものの、今もこの大邸宅に暮らしている。元妻・セーラ妃とは1996年に離婚し、2人の娘ベアトリス妃とユージェニー妃も結婚して家を出ている。つまりこの広すぎる家に王子は一人(&使用人)で暮らしている。

 

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アンドルー王子の入居以前は、故エリザベス女王の母であるエリザベス王太后(1900年8月4日~2002年3月30日)が暮らしていた。peterhubertwillems-Instagram

小さな家の方が一人暮らしには快適そう…と思うのは庶民の感覚なのだろう。LBCの報道によると、アンドルー王子はこの家からの退去を拒んでいるという。

ではチャールズ国王がより強い措置をするのかと重いきや、国王であっても王子を強制的に退去させることができないとのこと。

それは何故なのか?

ロイヤル・ロッジはイギリス国王に帰属する不動産を管理会社(特殊法人)「クラウン・エステート」からアンドルー王子が賃貸しているという形式になっている。2003年にクラウン・エステートとアンドルー王子との間で「75年間の賃貸」として契約が結ばれた。邸宅は国王帰属の土地・建物ではあるものの「国王の私有地」ではなく、管理はすべて「クラウン・エステート法(1961年~)」に基づいて管理される。

契約の名義がアンドルー王子である限り、国王であっても強制退去を執行する権利はない。アンドルー王子が合意しない限り、彼が退去する必要はないのである。

BBCによると、公務を行っていた時代、アンドルー王子には年間約25万ポンド(約4300万円※)の国からの公務報酬と海軍年金2万ポンド(約344万円)の収入があったと言われている。公務から退いた後、公務報酬はなくなったと予想され、エリザベス女王から同額の補助金を受け取っていた可能性がある。しかしMail Onlineは今年2月の段階で「チャールズ国王はアンドルー王子への補助金をこの4月で打ち切る予定だ」と報道しており、もし実行されていた場合、王子の収入は海軍年金だけとなる。

 


フィリップ殿下の葬儀でエリザベス女王をエスコートするアンドルー王子。

広大な地所と建物にはそれに見合うだけの莫大な維持費がかかる。しかもロイヤル・ロッジは17世紀に建設された建物を基礎として増築された古い建物。なおさらメンテナンス費用が必要だ。

LBCは、王室伝記作家のトム・バウワーによる「ロイヤル・ロッジの建物と土地の維持管理には年間約100万ポンド(約1億7000万円※)が必要であり、スタッフへの給与がそれに加わる」との見解を紹介している。

強制立ち退きは不可のようだが、アンドルー王子は今後どうやって大邸宅を維持していくつもりなのだろうか? 2022年3月、(王子からの)性的被害を訴えたヴァージニア・ジュフリー氏に対し、1200万ポンド(約20億円※)程度と予想される和解金を支払って示談とした王子(金額は諸説あり)。


ヴァージニア・ジェフリー氏と写るアンドルー王子。右後ろに写るのは、ジェフリー・エプスタインの元恋人であり現在収監中のギレーヌ・マックスウェル。

状況的にはすでに「詰んでいる」感のあるアンドルー王子だが、今後の動向に注目が集まっている。

 

※2023年5月24日のレート(1ポンド=172.09円)で計算。

【次ページ】このインタビューで王子はすべてを失った…BBC動画

 

全編公開されているBBC「Newsnight」によるインタビュー映像。児童買春、性的暴行、エプスタインとの関係を徹底的に問われた王子。否定しているが、逃げ切れなかった。(Youtubeに自動作成翻訳機能を使用すると日本語字幕が表示される)。

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【画像・動画】

 

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この「明け渡し勧告」については、今年3月に大きく報道された。

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NYで起った「パパラッチ・カーチェース事件」直前のハリー&メーガン夫妻。すっかり「アメリカ在住の人」として暮らしている。_duchess_of_sussex - instagramのキャプチャ画像

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ハリー&メーガン夫妻は税金を資金源とする王室公費240万ポンド(約4億1000万円※)を使ってリノベ工事を行った。10寝室を5寝室とし、一部をヨガスタジオ等に改装したと言われるが、公務引退後に費用は全額返却した。

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総敷地面積約40ヘクタール(40万㎡弱、東京ドームが約8.5個入る広さ)に立つ大邸宅。30室あるという。

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アンドルー王子の入居以前は、故エリザベス女王の母であるエリザベス王太后(1900年8月4日~2002年3月30日)が暮らしていた。peterhubertwillems-Instagram

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フィリップ殿下の葬儀でエリザベス女王をエスコートするアンドルー王子。

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ヴァージニア・ジェフリー氏と写るアンドルー王子。右後ろに写るのは、ジェフリー・エプスタインの元恋人であり現在収監中のギレーヌ・マックスウェル。

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全編公開されているBBC「Newsnight」によるインタビュー映像。児童買春、性的暴行、エプスタインとの関係を徹底的に問われた王子。否定しているが、逃げ切れなかった。(Youtubeに自動作成翻訳機能を使用すると日本語字幕が表示される)。