中銀カプセルタワービルの23カプセルを再活用! 「カプセル新陳代謝プロジェクト」が始動

  • 文:Pen編集部
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2022年に解体された「中銀カプセルタワービル」のカプセルを、国内外の美術館や商業施設に展示、宿泊施設などに再活用する「カプセル新陳代謝プロジェクト」がスタートした。

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メタボリズム建築の代表作として知られる、建築家・黒川紀章が設計した中銀カプセルタワービル。同プロジェクトでは、全140カプセルのうち23カプセルを建物解体時に取り外し、それらを黒川紀章建築都市設計事務所の監修の下、50年前の姿に修復。国内外の美術館や商業施設での展示、宿泊施設やギャラリーとして再活用する。修復したカプセルは今年3月から譲渡先への引き渡しが始まり、いくつかのカプセルの展示や運用スケジュールが公開となった。

動く中銀カプセル

カプセルの1つを取得した株式会社淀川製鋼所では、カプセルを移動可能なトレーラーカプセルとして再生した。同社のデザインブランド「YODOKO+(ヨドコウプラス)」のシンボルとして活用するという。4月から6月にかけて、各地で開催されるエクステリアの展示会でお披露目される。

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トレーラーカプセルとして再生された中銀カプセル(撮影:山田新治郎)

松竹によるイベント空間

松竹株式会社は2つのカプセルを取得。2023年秋に開業する新スペース「SHUTL(シャトル)」にカプセルを収納し、それぞれのカプセルを活用しながら、美術・工芸作品の企画展示・販売や、映像上演などを通じたイベントの企画実施を計画している。

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SHUTL完成イメージ図(画像はイメージ)

中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト

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