「いつもつい無地の服ばかり着てしまう」。そんな自分の服装に迷いがあるなら、今年こそ柄モノの服を取り入れてはみては?近ごろはファッションの全体傾向が、カジュアルからドレッシーへ、モノトーンからカラフルへ、地味から派手へと動いてきている。各ブランドやショップが華やかなアイテムに力を入れるようになった。いまこそ好きな柄モノが見つかるいいタイミングである。「柄を着ることが洒落て見える時代の到来」ともいえるだろう。
とはいえ柄は着こなしの得意不得意がわかれるアイテム。コーディネートに悩んでしまうとキリがない。そこで今回ご紹介するのが、さらりと着やすいボタニカル(植物)アイテム。夏の定番だからどんなワードローブにもすんなりと馴染む。休日に涼しい郊外に行ったり、自然のなかで過ごすときにも最適な図案だ。高級なエリアにテーラードジャケットを着ていくように、場の空気に合わせた服選びは大人ならではの装いの愉しみである。
ここにお届けするのは3ブランドの服と小物。モード顔のA.P.C.、自然派のイーストハーバーサープラス、機能的なザ・ノース・フェイス パープルレーベルだ。同じボタニカルでもそれぞれテイストが異なるから、用途に合う一着を見つけよう!
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色気まで漂うリバティプリント
ブルーのワントーンで表現された、植物が絡み合う細密な絵。光沢生地はさりげなく色気も感じさせる。アイテム自体はごくシンプルなコーチジャケットだ。ストリートな日常とアートがひとつになったボタニカル服である。実はこの生地がイギリスのリバティ(Liberty)社によるものと知ると、クオリティの高さに納得がいくのでは?ボタニカルプリントの世界的権威が参加したアイテムなのである。フランスのA.P.C.(アー・ペー・セー)とリバティとのコラボシリーズの同ジャケットは、この春夏の限定アイテム。暑い季節でも肌寒い野外へのドライブなどで大活躍しそうだ。
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シックに装うイタリアンアロハ
落ち着いたブラウン系の色でモチーフはボタニカル。都会で着るリゾートスタイルに最適なバランスの大人向けシャツである。ネイビーブレザーや麻ジャケットのインナーに着たり、チラ見せアイテムとしても役立つだろう。生地はシャリ感があり肌にくっつきにくく、素肌のうえに羽織りやすい。さらにこの服が便利なのは、左胸に加えて両脇にもポケットがついていること。ジャケットとして着るシーンも想定されているのだ。「サープラス(軍モノ)」の名を持つイタリアのイーストハーバーサープラスらしい工夫に満ちている。
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レトロな気分のフィッシングシャツ
1990年代のフィッシングシャツを現代的にブラッシュアップしたシャツ。ゆったりしたオーバーサイズで、夏のアウターとしてTシャツのうえに着るデイリーウエアだ。フロントのスナップボタンがアウター気分を高めている。ザ・ノース・フェイスのラインのなかでファッション寄りのアプローチをするザ・ノース・フェイス パープルレーベルの一着。アウトドアと日常生活とをシームレスにつなぐ服である。裏地はメッシュでベタつかず通気性がよく、本体生地はシワになりにくい質感。胸に集中した小分けポケットには日常使いのアイテムがすべて収まる。持っていると毎日着てしまう機能に満ちている。
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【画像】今年こそ柄物に挑戦!自然界モチーフのボタニカル柄からはじめよう【着る/知る Vol.153】
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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