気鋭作家が美しく「風化」させた、自動車デザインの歴史と文化

  • 写真 & 文:稲石千奈美

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LOS ANGELES ロサンゼルス/アメリカ

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進化し続ける自動車デザインや文化の原点と将来を反映した展示。フェラーリやポルシェ、フォードなどの名車をアレンジした作品が並ぶ。

アート、デザイン、ファッションまでマルチ分野で活躍するアーティスト、ダニエル・アーシャムによる「アーシャム オート モーティブ」展がピーターセン自動車博物館で開催中だ。

車体に大胆な穴を空け水晶などの天然石で「eroded(風化)」加工を施した1961年型フェラーリ250GTや1968年型マスタングGTモデル、2年かけて原板を露出させアマニ油を施し、藍染のボロ布やデニムなどで侘び寂びを表現した1955年型ポルシェ356スピードスターなどが並ぶ。クルマやポップカルチャーが象徴するもの、時間の流れとその意義を追求しているという。クルマと考古学を愛するアーシャムならではの世界観が楽しめる。

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原板が露出し車体が渋く光るポルシェ356「盆栽」は、侘び寂びを表現したかのような作品。なんと走行可能だ。

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※この記事はPen 2023年5月号より再編集した記事です。