洞窟のような空間で、自然の循環をリアルに感じる「地中図書館」

  • 写真:河内 彩

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地中図書館

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9万坪という広大な敷地のなかに、地中に隠されているかのように建てられている。 photo: Yuka Yanazume

2019年に小林武史プロデュースによってつくられた、食、農、アートが融合するサステイナブルファーム&パーク「クルックフィールズ」。循環をテーマに、農場やレストラン、宿泊施設などさまざまな体験を提供してきた。次なる施設として“本によって思考を巡らせ、未来に繋げていこう”という思いを実現させた図書館が完成。自然や農に関するものを中心に、哲学や歴史、科学、文化などが有機的にリンクされるような選書と並べ方に工夫されている。建築家・中村拓志の設計のもと、館内には書斎やソファが備えられ、完全予約制の贅沢な空間のなかで読書が楽しめる。自然と向き合いながら、未知なる本の世界へと誘ってくれるはずだ。

 

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オープン時には約3000冊の本が配列。本を通じて偶然の出合いと発見が。 photo: Kohei Omachi

地中図書館(Library in Earth)

住所:千葉県木更津市矢那2503 
TEL:0438-53-8776 
営業時間:12時~17時(予約制、KURKKUFIELDS MEMBERSHIP加入者のみ利用可) 
休業日:火曜日、水曜日(祝日を除く)
https://kurkkufields.jp

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※この記事はPen 2023年5月号より再編集した記事です。