佐藤可士和、庵野秀明にクリエイターとして感じるシンパシー 「僕の仕事と共通する部分が多い」

  • 写真:斎藤誠一
  • 編集&文:佐野慎悟

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幼い頃に熱狂したものから受けた影響は、心の奥に深く刻み込まれ、どんなに月日が流れても、簡単に消えるものではない。クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さんに、内に秘めた仮面ライダー愛を、惜しみなく語ってもらった。現在発売中のPen最新号『シン・仮面ライダー徹底研究』より抜粋して紹介する。

Pen最新号『シン・仮面ライダー徹底研究』では、映画『シン・仮面ライダー』の公開に合わせ、初期のテレビシリーズや石ノ森章太郎の功績を振り返りながら、庵野秀明監督をはじめとするクリエイターたちのこだわりや、仮面ライダーやサイクロン号などのデザイン、出演者たちの想いを徹底取材!

『シン・仮面ライダー徹底研究』
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佐藤可士和●クリエイティブ・ディレクター/1965年、東京都生まれ。博報堂を経て2000年に独立し、クリエイティブ・スタジオ「SAMURAI」を設立。ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、ユニクロや楽天グループをはじめ、数多くの企業や教育機関などのブランディングを手がける。近年は日本の優れたコンテンツの海外発信にも尽力。近年の仮面ライダーシリーズを「脚本、音楽、マーチャンダイズ、どれもハイレベル」と、クリエイター目線でも評価する。

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「いまも家族ぐるみで熱狂する、50年来のライダーファンです」

テレビで初代『仮面ライダー』の放送が始まったのは、佐藤可士和少年が6歳になり、小学校に入学したばかりの4月のこと。まだストーリーを深く理解することはできなくても、超人的な身体能力を武器に悪と戦うヒーローの姿が、少年の心を虜にしたことは言うまでもない。

「仮面ライダーは土曜日の19時30分からの放送で、その後が『8時だョ!全員集合』ですからね。まさに黄金の時代ですよ(笑)。だから毎週土曜日は朝から楽しみで、テレビの前にかじりつくようにして観ていました。当時はまだあまりグッズも売られていなかったから、おばあちゃんにタオルみたいな布で赤いマフラーをつくってもらったんですが、なんだか色も違えば、素材感も違うから、全然風になびかないんですよ(笑)。でもそれを首に巻いて自転車を走らせて、毎日ライダーごっこに明け暮れていました」と、佐藤さんは熱狂の日々を振り返る。

それから50年経ったいまも、佐藤さんの仮面ライダー愛は健在だ。いまでは高校生になっているが、3歳の頃から仮面ライダーを観始めた長男とともに、近年のシリーズにものめり込んだという。

「特にDVDを全巻コンプリートしている『仮面ライダーオーズ/OOO』が大好きで、アンク役の三浦涼介さんとは対談もさせてもらいました。息子も自分でグッズをカスタマイズしたり、それぞれの作品の脚本家を調べたりと、なかなかマニアックになってきましたが、いまでも家族ぐるみのライダーファンです」

当然、『シン・仮面ライダー』にも高い期待を寄せている。

「先に公開された『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』も家族で観に行きましたが、昔からあるコンテンツの真価を見極め、それを磨き上げながらリブランディングしていく庵野秀明監督の仕事には、僕の仕事と共通する部分が多いと思っていて、シンパシーを感じています」 

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(左)2010〜11年に放送された『仮面ライダーオーズ/OOO』は、佐藤一家が最も熱中したシリーズで、DVDも全巻コンプリート。他のシリーズは、有料会員となっている「東映特撮ファンクラブ」で視聴しているとか。(右)全高約30cmという巨大なフィギュア「SOFVICS 仮面ライダービルド ラビットドラゴンフォーム」は、2019年に当時中学生だった佐藤さんの長男が、ローソンの「一番くじ」で獲得し、佐藤さんにプレゼントしたものだ。

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