【光石研のバイプレラジオ】“主役級”じゃないキャラクターってめっちゃ大事——漫画家・渋谷直角

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    俳優・光石研によるポッドキャスト番組「光石研のバイプレラジオ」。名バイプレーヤー光石研が、各界の名バイプレーヤーたちを訪ね、インタビューする。


    第3回目のゲストは、漫画家の渋谷直角さん。
    妻夫木聡主演『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は大根仁監督によって映画化、『デザイナー 渋井直人の休日』は、2019年に光石研主演でテレビドラマ化されている。これまでにないリアルな人物描写にファンの多い渋谷さん。渋谷さんがライターから漫画家を志した経緯、“おしゃれな大人”について、そして漫画における“バイプレイヤー”について、話を聞いた。


    渋谷直角(しぶや・ちょっかく)
    1975年、東京都生まれ。1990年代にマガジンハウスで雑誌のライターをしながら、漫画家としての活動をスタート。以降、雑誌を中心に作品を発表している。著書に『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール 完全版』『世界の夜は僕のもの』(ともに扶桑社)、『デザイナー 渋井直人の休日』(文藝春秋)など。

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    光石研(以下、光石):『デザイナー 渋井直人の休日』というドラマがありまして、僕が渋井直人をやらせてもらって、そこからのご縁なんですけど。

    渋谷直角(以下、渋谷):はい。

    光石:もっと言うと、直角先生の本(『デザイナー 渋井直人の休日』)の帯をね。

    渋谷:そうです。光石さんに書いてほしいとお願いして書いていただいて。

    光石:そこからなんですよね。

    渋谷:『デザイナー 渋井直人の休日』のコミックスの1巻が出るときに、光石さんを知る方に読んでいただいたら、「これは光石さんっぽいから、ぜひ帯にコメントを書いてもらったほうがいい」と言われて。それで編集さんに頼んで(光石さんに)書いてもらいました。

    光石:(もともと繋いでくれたのは)カメラマンの関さんですよね?

    渋谷:そうですそうです。関さんは、小林聡美さんとか(光石さんを知る)方たちとも仲いいので、「みんな、これ光石さんじゃん!って言ってたよ」って言われて(笑)。

    光石:漫画の第一話が、デザイナーである渋井直人が、ある女の子の展示会に誘われて、鼻の下を伸ばして、ダッフルコートを着て行ったら、その会場にいる男がダッフルコートを着ている人だらけだったっていう(笑)。それを読んだとき、ものすごくおもしろくて。半分くらい俺の話じゃないかって思うくらい。

    それで漫画の帯を書かせてもらって。いろんなところでその話をしてたら、ドラマ化するのおもしろいんじゃない?ってことになって。それでドラマになったんですよね。

    <続きはポッドキャストで!>

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    光石 研

    俳優

    1961年、福岡県生まれ。高校在学中の16歳で映画『博多っ子純情』の主役に抜擢され、1978年デビュー。1980年上京後より、本格的に俳優活動をスタートさせる。以降、名バイプレーヤーとして多数の映画やドラマに出演。YouTubeドラマ『光石研の東京古着日和』(CCCメディアハウス)、著書のエッセイ集『SOUND TRACK』(パルコ出版)などを通じて、近年は自身のファッションやライフスタイルのセンスにも注目が集まっている。

    光石 研

    俳優

    1961年、福岡県生まれ。高校在学中の16歳で映画『博多っ子純情』の主役に抜擢され、1978年デビュー。1980年上京後より、本格的に俳優活動をスタートさせる。以降、名バイプレーヤーとして多数の映画やドラマに出演。YouTubeドラマ『光石研の東京古着日和』(CCCメディアハウス)、著書のエッセイ集『SOUND TRACK』(パルコ出版)などを通じて、近年は自身のファッションやライフスタイルのセンスにも注目が集まっている。