知るほどに好きになる、ニューバランス×サムソナイトのコラボバッグを徹底レビュー!

  • 写真・文:一史
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ニューバランスとサムソナイトがコラボした半透明の「シューボックス クロスボディバッグ」。写真右のポーチを内部にドッキングさせて使う。¥23,100(税込)

旅行用ラゲッジで名を馳せるサムソナイトと、快適スニーカーの雄であるニューバランスがタッグを組んだ。意外なコラボが生み出したのは、超個性的なバッグコレクション。名称は「エヌビーサムソナイト」。エヌビーはニューバランスの「NB」である。2023年3月3日(金)より、両者の公式オンラインストアや直営店で販売がはじまった。

「スニーカーじゃないのか……」とあなどるなかれ、これが実に気が利いたバッグなのである。毎日の暮らしをフレッシュにする工夫に満ちている。しかも価格はコラボ品と思えないほどのリーズナブルさ。手に入れるハードルが低いから、ポップなデザインにも挑戦したくなる。

ここでは全4型(スーツケース、ローリングケース、ショルダーつきケース、ショルダーつきミニケース)のうち、ショルダーつきケースの「シューボックス クロスボディバッグ」をピックアップ。何通りにもトランスフォームして使い回しできるユニークな構造を徹底解明しよう。

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シューボックス クロスボディバッグのセット内容。インナーポーチが2点同梱されている。

全4型の基本構造は同じで、片面が半透明で、もう片面がマットな不透明。この“見せる収納”が、エヌビーサムソナイトのキモ。内側に仕込んだカラフルなポーチで色をチェンジできる仕組みである。

そのポーチはリバーシブル仕様で、色違いの表裏のどちらでも使える。ポーチを入れずにミニマルな透けるバッグにするのもOKだ。ポーチは色違いで2点付属しているから、合計で5通りのカラーバリエーションに変更可能。上写真のオレンジは片面が白である。白側を表にしてケースに入れると真っ白の小型トランクになる。

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本体素材はソフトトランクケースと同様のポリカーボネート。柔軟かつ堅牢な素材だ。長さ調整できる手持ちハンドルはスーツケースの伸縮ハンドルに差し込める仕様。

 

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ストラップ先端は金属フックで、本体パーツは樹脂。色が揃っていればより洗練されたかもしれない。互いの摩擦でのダメージもありそうだ。

 

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スタイリッシュなルックス。ニューバランスとサムソナイトのロゴマークが深いエンボスで表現されている。サイズはW39xH25.5xD14.5cm。容量は約12.5L。

ボディをスタッキング(積み重ね)できるように凹凸がつけられており、ショルダーを外しシューズボックスとして室内に置くこともできる。普段は収納グッズにしておき、外に持ち運ぶときバッグとして活用するのもよさそうだ。

なお気になるクオリティだが、素晴らしいレベルといえる。重箱の隅をつつけば、本体ファスナー内側の端が切りっぱなしで糸のほつれがあったり、内張りとポーチの布が高級感に欠けるといった難点が見つかる。しかしこの販売価格で文句を言う話でもないだろう。ポリカーボネート素材のカッコよさと安心感、エンボスロゴの完成度の高さ、ショルダーとハンドルに採用されたグログランテープの上質感のほうが遥かに上回る。

ただし1点だけ、なぜこうなのか疑問なことが。それはボディのファスナータブに金属パーツがついていること。バッグを動かすと重いタブが大きく揺れてボディの表面を擦り、その雑音がかなり耳障りなのである。ただしタブは簡単に外せてしまう。「気になる人は外してください」ということかもしれない。

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目下愛用中のニューバランス(英国製モデル)を入れてみた。シューズサイズは25cm。縦幅は余裕で横幅はタイトめ。

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クッション性のあるリバーシブルポーチは単体で使えるクオリティ。裏表の両面ともに簡易ハンドルがついている親切設計だ。

 

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ハト穴がひとつ開けられている。中に空気が溜まらずポーチがパンパンになりにくい工夫だ。

単体でフル活用できるインナーポーチが2点も付属しているのが素晴らしい。カメラバッグのごとくクッション力があり、何を入れるにも安心だ。旅行のとき、使用前と使用後に収納物を分けるのにも便利だろう。この大きさのクッションポーチを持っていると何かと役立つから、この機会にゲットしておくのも一興だ。

布に円マークの織柄が入ってる点は好みがわかれるところ。ただしその布は再生ポリエステル100%。SDGsの観点もしっかりと息づいている。

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ファスナーで閉じられるインナーポーチの色は、裏表合わせて4色。これは白ケース用のセット内容で、黒ケースには別色のポーチが付属する。

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オレンジ面を表にして仕込むとこのような見え方に。ポーチを入れ替えたり裏面に返して入れると、がらりと表情が変わる。

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付属するステッカー。バッグに貼って好きに楽しんでもらうのが狙いのオマケ品。

エヌビーサムソナイトの全4型は、アジアパシフィック地域での限定発売。3月2日(木)に東京の直営店「サムソナイト・ブラックレーベル銀座」でお披露目イベントが開催され、若いインフルエンサーが多数押し寄せていた。同会場内にて、「Z世代にサムソナイトの存在をアピールしたくて企画されたコラボ」との話を耳にした。ポップなアプローチなのも価格がこなれているのも、納得がいくエピソードである。

とはいえ大人層が見逃すのは惜しい、完成度の高いプロダクトだ。車移動でスポーツジムに行く人や、洒落たキャンプグッズを好む人などは自分流のアイディアが思い浮かぶことだろう。以下に記載した販売ページのリンクにて、ほかの3型及びここに掲載したシューボックス クロスボディバッグの黒モデルもチェックしてみよう。

ニューバランス(エヌビーサムソナイト)

https://shop.newbalance.jp/shop/e/eEnb-samsonite

サムソナイト(エヌビーサムソナイト)

www.samsonite.co.jp/samsonite-newbalance

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【画像】知るほどに好きになる、ニューバランス×サムソナイトのコラボバッグを徹底レビュー!

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シューボックス クロスボディバッグのセット内容。インナーポーチが2点同梱されている。

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本体素材はソフトトランクケースと同様のポリカーボネート。柔軟かつ堅牢な素材だ。長さ調整できる手持ちハンドルはスーツケースの伸縮ハンドルに差し込める仕様。

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ストラップ先端は金属フックで、本体パーツは樹脂。色が揃っていればより洗練されたかもしれない。互いの摩擦でのダメージもありそうだ。

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スタイリッシュなルックス。ニューバランスとサムソナイトのロゴマークが深いエンボスで表現されている。サイズはW39xH25.5xD14.5cm。容量は約12.5L。

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目下愛用中のニューバランス(英国製モデル)を入れてみた。シューズサイズは25cm。縦幅は余裕で横幅はタイトめ。

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クッション性のあるリバーシブルポーチは単体で使えるクオリティ。裏表の両面ともに簡易ハンドルがついている親切設計だ。

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ハト穴がひとつ開けられている。中に空気が溜まらずポーチがパンパンになりにくい工夫だ。

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ファスナーで閉じられるインナーポーチの色は、裏表合わせて4色。これは白ケース用のセット内容で、黒ケースには別色のポーチが付属する。

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オレンジ面を表にして仕込むとこのような見え方に。ポーチを入れ替えたり裏面に返して入れると、がらりと表情が変わる。

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付属するステッカー。バッグに貼って好きに楽しんでもらうのが狙いのオマケ品。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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