高級自動車の代表格である独メルセデス・ベンツが、史上最強にモコモコなクルマを世に放った。
同社は2月21日まで開催されたロンドン・ファッションウイークにて、ダウンジャケットなどで知られるフランス発・イタリア所在のモンクレールと初のコラボを実施している。
期間中にモンクレールが開催したショー「アート・オブ・ジーニアス」にて、この実験的な車両「モンドG」が披露された。
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ワイルドなGクラスに、包容力あるキルトが妙にマッチ
モンドGは、荒々しいオフロード車のベンツ・Gクラスをベースに、モンクレールのスキージャケットに着想を得たモコモコのキルト生地のテクスチャを組み合わせた。対照的な素材の取り合わせが、かつてない個性を放つ。
Gクラスのボディはそのままに、力強い4WDのホイールを温かみのあるキルトで覆い、ルーフにも同様の趣向が凝らされている。
ルーフは中央にジッパーのような意匠を採用した「ジップアップ・キャノピー」となっており、いまにもジャケットのように開閉しそうな印象を醸し出している。
ホイールとルーフ部分の独特の風合いは、車体の上から耐久性のあるキルト生地で覆うことで実現した。
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フランスアルプスで生まれた、冒険心あふれるファッションブランド
モンクレールは、フランスアルプスの小さな村で生まれた登山家向けのファッションブランドだ。70年以上の歴史を誇る。
ファッション性と冒険心を兼ね備えたブランドとして、登山家やスキーヤー、過酷な環境での労働者たちに愛されてきた。
自動車情報を専門に報じるオート・エボリューションは、同社とメルセデスのコラボにより誕生したモンドGについて、次のようにコメントしている。
「モンクレールと自動車業界とのコラボは今回が初であり、この芸術作品はクルマとファッションデザインの世界を融合させることで生まれるクリエイティブな機会と可能性を象徴しているのだ」
さらに同誌は、ラグジュアリーなクルマとモンクレールの実用的なファッションデザインが融合を果たしたことで、「イノベーション、クラフトマンシップ、サステナビリティ」といったメッセージ性を備えていると解説している。
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ホイールが目を引くが、ボディに隠されたメッセージも
技術解説サイトのインタレスティング・エンジニアリングは、細部に注目してメッセージ性を読み解いている。
よく見るとクラスGの車体は新車ではなく、塗装が剥げており、相当に使い込まれた印象だ。経年変化で古味を帯びる「パティナ」の現象をあえて再現している。
これはクラスGが実際に使用されたことを想起させ、機能性と実用性に想像を巡らせるきっかけを提供するものだ。
このパティナの表現は、キルト部分のつややかな高級感とともに存在することで対比され、メッセージ性がさらに際立つよう意図されている。
また、同誌によるとルーフのジッパーにも意味が込められており、こちらはモンクレール製品のさまざまな環境への順応性を象徴しているのだという。
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幻想的な動画が視聴者を魅了
メルセデス・ベンツは公式動画を公開し、モンドGを紹介している。
パラシュートを付けたモンドGが月面に降り立ち、ダウンジャケットに身を包んだ宇宙飛行士たちが駆け寄るという幻想的な展開だ。
動画のモンドGは、まるで過酷な環境をゆく月面探査車のような印象さえ伴う。視聴者からは、「これぞアート！」「究極のラグジュアリー」などの声が寄せられている。
あるユーザーは、「本当に生産されたら100％気に入るのに」とコメントしており、異例のデザインに興味を惹かれた様子だ。
モンドGはアート的性質が強く、残念ながら量産の計画はないようだ。しかし、きっと間違いなく、多くの人々の創造性を刺激したことだろう。
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【画像】史上最もモコモコなベンツが誕生！ モンクレールとコラボ、キルト生地装備の「モンドG」
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ワイルドなGクラスに、包容力あるキルトが妙にマッチ
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フランスアルプスで生まれた、冒険心あふれるファッションブランド
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幻想的な動画が視聴者を魅了
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