香りを届ける範囲は半径1メートル。外出先でも使える、溶岩石を使ったアロマディフューザーが誕生

  • 文&写真:山本竜也

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ロート製薬が運営する香りと感性の研究所「BÉLAIR LAB(ベレアラボ)」は2月21日、手のひらサイズの小型アロマディフューザー「ベレアラボ ラバロック ミニ アロマディフューザー(以下、ラバロック)」を発売した。価格は8800円(税込)。 

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ベレアラボが発売した小型アロマディフューザー「ラバロック」

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ラバロックは直径85mm、厚さ29.3mmと小型のアロマディフューザー。ベレアラボからはすでに室内用アロマディフューザー「ベレアラボ ナチュラル アロマディフューザー」が発売されているが、部屋全体を香らせるこれとは違い、ラバロックはよりパーソナルな使い方を想定したもの。外出する機会が増えてきたライフスタイルの変化に合わせて「いつでも、どこでも。美しい香りと。」をコンセプトに、持ち運び時の使いやすさと香りの質にこだわったとしている。

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少しサイズが大きい「ベレアラボ ナチュラル アロマディフューザー」

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小型のアロマディフューザーでは、空気圧でオイルをミスト状にして噴霧するネプライザー式のものが多いが、ラバロックはファンで香りを拡散する送風式を採用。フィルターには、製品名の由来にもなっている溶岩石(ラバロック)を砕いたものを使用しており、気泡が多く表面積の多い溶岩石にアロマオイルを染み込ませることで、コンパクトサイズでは難しかった本格的な芳香力を実現したとのことだ。

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フィルターには溶岩石が利用されている

ラバロックはコンパクトで持ち運べるとはいえ、アロマの香りは好き嫌いもある。このため、アロマディフューザーは職場等のパブリックな空間ではなかなか使うことができなかったが、ラバロックの芳香範囲は半径約1mと限定的。多少広めなら、職場やコワーキングスペースなどでも使えるだろう。

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内蔵されているアロマホルダー。ここに溶岩石が利用されている。アロマオイルはこのホルダーに直接垂らして使用。香りを変える場合には、ホルダーごと交換する

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運転モードは強と弱の2段階。強モードは連続運転で、弱モードは1分作動し1分停止を繰り返す。どちらも1時間で自動停止するようになっているので、カバンの中で電源が入ったままになるという心配はなさそうだ。なお、USBで充電できるバッテリーを搭載しており、フル充電で約14時間(弱モードで使用時)利用できる。バッテリー式なので車内でも利用できるが、高温になる車内に長時間放置することは推奨されていない。

また、ラバロックは小型ながらも空気清浄機能を搭載している。あくまでも密閉空間での試験結果ではあるが、花粉やPM2.5を99.9%除去できる性能があるとのことだ。香りの吹き出し口からはマイナスイオンも発生するなど、心地のいいパーソナル空間を演出してくれる。

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形状的に上から香りそうだが、上にあるのは給気口。香りは手前のスリットから放出される

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発表会で登壇した世界的な調香師クリストフ・ロダミエル氏によると、香水の文化は欧米の方が進んでいるが、ルームフレグランスに関しては、教会の中のキャンドルなど限定的なものだったという。これに対して日本では、香道やお香などを含め、古くから生活の中に香りを取り込んでおり、ルームフレグランスに関してもそうした形でもっと楽しんでもらいたいと語っていた。

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調香師クリストフ・ロダミエル氏

なお、これまでのルームフレグランスは、欧米で使われる香水のような感覚のものが多かったが、日本ではよりフレッシュな香りが好まれているとし、ジンジャーや新茶など、通常はルームフレグランスとしては使われてこなかった香りも用意されている。

ラバロックは公式サイトから購入できるが、b8taの有楽町店と新宿マルイ店でも扱われているので、アロマオイルの香りを直接確認したいという場合は訪れてみてもいいかもしれない。

ベレアラボ ラバロック ミニ アロマディフューザー

https://store.belairlab.com/pages/lavarockmini

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ベレアラボが発売した小型アロマディフューザー「ラバロック」

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少しサイズが大きい「ベレアラボ ナチュラル アロマディフューザー」

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フィルターには溶岩石が利用されている

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内蔵されているアロマホルダー。ここに溶岩石が利用されている。アロマオイルはこのホルダーに直接垂らして使用。香りを変える場合には、ホルダーごと交換する

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形状的に上から香りそうだが、上にあるのは給気口。香りは手前のスリットから放出される

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調香師クリストフ・ロダミエル氏

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