日本上陸セバスチャン・ゴダール16個入りショコラのうち、最高の味はこれだ!

  • 写真・文:一史
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カラフルな花畑、ジューシーな果物畑、深い森の奥に心を導く自然界の恵み。
小さな16個入り箱に詰まった、小さな16種類の異なるフレーバ。

ひさびさに「くぅ~っ」と舌(と頭)が刺激される高級チョコレートに出会いました。
本気でおいしいと思えた体験です。
2月1日から日本で公式サイトがオープンし、正式に日本上陸した「セバスチャン・ゴダール」。
同名パティシエの名を冠したこのブランドはこれまで、「ディーン&デルーカ」や「スリーズパリス」らのオンラインストアで販売されてきました。
日本に実店舗はありませんが、継続販売が約束されたのは嬉しい話でしょう。

ゴダール氏は自身の店をパリに2店舗持ち、一軒はカフェ(正しくはケーキなどを提供する、サロン・ド・テ)併設店。
コロナ前の2019年頃の現地レポートを見ると、賑わう人気のようですね。

PRさんから「お試しを」ってことで16個入り商品を送っていただきました。
日本展開第一弾となるボンボンショコラ。
掲載写真はその品を撮ったもの。
皆さんのお手元にもこれが届くとお考えいただいていいでしょう。
(木材の台は撮影小道具)

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それにしてもミズサキは(誰?)、記事にしてくださいなどと言わず「バレンタインです!わたしはおいしいと思います!」くらいのコメントで送ってくるあたりが、まーわたしの性格を心得てる。
「気に入ったらご紹介を」の一言でさえ心を閉ざすタイプなモンですから。
なにも要求されないとポジティブに向き合えます。

高額な高級チョコレートとはいえ、このブログ欄をご提供いただいてるPen Onlineの品格に見合わないと感じたら記事にしません。
今回はまんまとヤラれました。
リリース配信文の印象とぜんぜん違う!
シンプルな味やら伝統やら懐かしさやらが述べられてまして、「素朴?」と思いきや、深い奥行きのある味にびっくり。

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わたしが感じた特徴は、

1. 濃厚にエッセンスを凝縮した果物、ナッツ、茶葉。
2. 途中でアクセントがくる、絶妙な味変。
3. 厳選された素材。

植物の味わいに満ちたボンボンショコラです。
シングルビーンうんぬんと言ったチョコレート自体のフルーティさよりも、中に入れた素材を主張するバランスに仕上げている印象。
カシス、レモン、生姜らのスパイス、ベルガモット(アールグレイ紅茶)、ピスタチオらのフレーバはショコラによく使われる素材で、それゆえにおそらくゴダール氏自身がシンプルと言い表しているのでしょう。

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面白いのは、食べている途中にフッと現れる味のアクセント。
トリッキーな味変ではないのですが。
例えるならビデオゲームで、道を走るキャラクターがコントローラーのジャンプボタンを押すとフワッと浮き上がり少し空を飛ぶ感じ。
(こんな例えでいいのか??)

16種類のうちでひとつ、完全に悶絶した逸品があります。
「ガナッシュ・レ・テ・オ・ジャスマン」。
ジャスミン茶です。
これがもう!

「おぉ!くぅ~、う~~~~~うーーーーーーっ」

ってくらい。
(マジです)

商品撮影後に半分にカットしたものを何個か味わったあとにやってきた凄いやつ。
ジャスミン好き垂涎の品でしょう。
これだけの詰め合わせを購入したいほど。
(4個入りでいいのでつくってほしい)

逆にわたしにはイマイチだったものも挙げときましょう。
「プラリネ・クロカン・オ・カフェ」。
アーモンドとコーヒー豆を細かく砕いた粒入りで、固い食感が2種類もありトゥーマッチ。
食べ終えたあとコーヒー豆粒がいつまでも口のなかに残るのもいただけません。
コーヒー好きとしては残念な仕上がり。
(ってもそこらのチョコよりぜんぜん美味しいですけど)

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ところでセバスチャン・ゴダールの公式インスタグラムを見たら、わたしの仕事の主ジャンルであるファッション界とのコラボレーションを発見。
あのパトゥです!

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現ディレクターのギョーム・アンリとゴダール氏が一緒に写ってます。
服のアトリエに料理ユニフォーム姿のパティシエがいる不思議な光景。

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パトゥとは、かつてジャン・パトゥの名だったフランスの老舗。
アンリ氏就任のタイミングで、ブランド名が短くなりました。
アンリ氏はかつてカルヴェンというブランドを率いていたハイセンスなデザイナー。
パトゥでも高価すぎない価格帯でキュートなスタイルを展開。
日本人感覚で「かわいい」と思えるポップなウィメンズモードは近頃少なくなりました。
ユーモラスでお洒落で気取らず、そんなところがセバスチャン・ゴダールと共通したのかもしれないですね。

さて、セバスチャン・ゴダール16個入りボンボンショコラのお値段は、¥7,200(税込)。
日本での高級チョコレートは平均的にとても高価で、本国より余計に掛かるコストに加えて「チョコレート=高価」と設定した有名輸入ブランドが基準になった歴史が大きく絡んでいるようです。
フランス本国では半額で買えるブランドまであるのが我がニッポン。
東京・代々木上原のケーキの名店「アステリスク」では、¥600出せば店内のケーキを自由度高く選べちゃいます。
一粒2.5×2.5cmで¥450相当のチョコレートを購入するのは、その人の価値観しだいといえそうです。

セバスチャン・ゴダールの詳しいストーリーや商品説明は以下のオフィシャル情報をご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000031236.html

オープンした公式サイトは以下よりどうぞ。
https://sebastiengaudard.jp/entrance

※アクセス負荷によるトラブルで2月中の一般販売は中止されたそうです。

All photos&text©KAZUSHI

KAZUSHI instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

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【画像】日本初上陸セバスチャン・ゴダール16個入りショコラのうち、最高の味はこれだ!

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高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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