「夫婦仲良く手を取り合い…」失語症で引退したブルース・ウィリスの近況が話題に 過去の出演作品を振り返る

  • 文:中川真知子
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80年代からハリウッドの第一線で活躍した俳優 ブルース・ウィリス。日本でもCMに出演するなどしていたので、映画俳優という枠を超えて親しみを感じている人もいるかもしれない。そんなブルース・ウィリスは2022年3月に失語症を理由に引退。脳が損傷することで起こる言語を司る能力に支障がでる状態で、悪化させないためには会話をし、患者が話そうとしていることを先回りせず、待つのが重要なのだという。


本人はもちろん、周囲にも大きな負担がかかる失語症。ブルース・ウィリスの現在がどうなっているのか気になっている人は多いだろう。そんな中、現妻であるエマ・ヘミングや娘のタルーラ・ウィリスが近況をシェアした投稿が話題だ。
 


エマ(44)の手を優しく撫でるブルース・ウィリス(67)
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夫婦仲の良さが伺える

エマはブルースの2番目の妻で、前妻のデミ・ムーアと離婚して10年ほどシングルライフを経験したのちに結婚した。エマとデミの関係は良好で、しばしば一緒に過ごしているのをSNSにアップしている。(デミがアシュトン・キャッチャーと離婚する際に娘たちとブルースの間で色々あったようだが)
 


デミ・ムーアが自身のインスタグラムにアップロードした写真。仲の良さが伝わってくる。

エマは、デミとブルースが離婚してからも子どもを第一に考えて協力体勢をとっていることに敬意を表しており、デミのことは「尊敬している」と口にしている。
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俳優としてのブルース

ブルースの人柄が良さそうなプライベート写真や動画を見ると、彼の繊細な演技や内容重視で出演作を選んでいた頃を思い出す。『ダイ・ハード』を代表するように、アクションスターとしての知名度が高いブルースだが、そもそも『ダイ・ハード』が大ヒットしたのも、当時には珍しいヒーローの葛藤と理不尽さの表現がウケたからだ。


彼が演じたジョン・マクレーンは、犯罪に巻き込まれて仕方なしに戦った警官役で、80年代アクションヒーローに似つかわしくない弱音や愚痴を吐いて、怪我をすれば痛がった。マクレーン役はアーノルド・シュワルツェネッガーやシルベスター・スタローン、ハリソン・フォード、リチャード・ギアといった当時をときめくスターにオファーを却下された結果、ブルース・ウィリスに回ってきたのだが、結果的に人間臭さが大きく評価され、のちにシリーズ化された。

『ダイ・ハード』はアクションヒーローのイメージを一変させた。

アクションやシニカルなキャラクターが定着しているが、かつてはコメディ俳優としての印象も強い一方で、子どもとの絡みも多い。

 

『ノース 小さな旅人』(1994)ではウサギに扮した男性を演じた。ゴールデンラズベリー賞にノミネートされたが実際はそこまで悪くない

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『シックス・センス』(1999)では、死者が見える少年に寄り添うカウンセラーを演じた。

 

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『ザ・キッド』(2000)では、突如として自分の目の前に現れた少年時代の自分と向き合い人生を考え直す男性役を演じている。

また、脚本を気に入れば駆け出しの若い監督の作品でも積極的に参加した。クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』や、リュック・ベッソン監督の『フィフス・エレメント』がそういった類に入るだろう。

 

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『パルプ・フィクション』。クエンティン・タランティーノ監督の2番目の作品だ

 

カメオ出演にも積極的で『オーシャンズ12』や『エクスペンダブルズ』などに出演している。
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引退前のキャリアとおすすめの作品


ブルース・ウィリスは俳優人生で約90本ほどの作品に出演した。全ての作品が高く評価されたわけではなく、何度かラズベリー賞にノミネートされるなど、キャリアの浮き沈みを経験している。特に引退前は、演技や台詞回しにぎこちなさが出ており、ラズベリー賞は特別に「worst performance by Bruce Willis in a 2021 Movie(2021年のブルース・ウィリス映画の中で最もひどいパフォーマンス賞」を特設したほどだった。そのパフォーマンスが失語症によるものだと判明したことで賞自体が取り下げられているが、知らなければ酷評したくなるのも仕方がなかっただろう。それほどまでに全盛期との落差が激しかったのだ。


なので、最後は彼の演技が光り、かつ内容的にも面白い作品をいくつか紹介しておきたいと思う。すでに名前を出した作品に加えてチェックしてみてほしい。
  

『シン・シティ』。白黒のビジュアルも斬新で高く評価された

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『エクスペンダブルズ2』。アーノルド・シュワルツェネッガーとシルベスター・スタローンと共に銃を構える姿には純粋に興奮する。

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『アンブレイカブル』。『シックス・センス』のナイト・シャマラン監督の作品。最強の力を手に入れた男性を演じている。

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『12モンキーズ』。難解映画の走りで、繰り返し見て理解する楽しさを教えてくれた。

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『LOOPER/ルーパー』。『12モンキーズ』同様、高く評価されたSFタイムマシンもの

 

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【画像・動画】「夫婦仲良く手を取り合い…」失語症で引退したブルース・ウィリスの近況が話題に

 


エマ(44)の手を優しく撫でるブルース・ウィリス(67)
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夫婦仲の良さが伺える


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俳優としてのブルース

『ダイ・ハード』はアクションヒーローのイメージを一変させた。

アクションやシニカルなキャラクターが定着しているが、かつてはコメディ俳優としての印象も強い一方で、子どもとの絡みも多い。

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『ノース 小さな旅人』(1994)ではウサギに扮した男性を演じた。ゴールデンラズベリー賞にノミネートされたが実際はそこまで悪くない

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『シックス・センス』(1999)では、死者が見える少年に寄り添うカウンセラーを演じた。

 

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『ザ・キッド』(2000)では、突如として自分の目の前に現れた少年時代の自分と向き合い人生を考え直す男性役を演じている。

また、脚本を気に入れば駆け出しの若い監督の作品でも積極的に参加した。クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』や、リュック・ベッソン監督の『フィフス・エレメント』がそういった類に入るだろう。

 

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『パルプ・フィクション』。クエンティン・タランティーノ監督の2番目の作品だ

 

カメオ出演にも積極的で『オーシャンズ12』や『エクスペンダブルズ』などに出演している。
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引退前のキャリアとおすすめの作品

『シン・シティ』。白黒のビジュアルも斬新で高く評価された

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『エクスペンダブルズ2』。アーノルド・シュワルツェネッガーとシルベスター・スタローンと共に銃を構える姿には純粋に興奮する。

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『アンブレイカブル』。『シックス・センス』のナイト・シャマラン監督の作品。最強の力を手に入れた男性を演じている。

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『12モンキーズ』。難解映画の走りで、繰り返し見て理解する楽しさを教えてくれた。

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『LOOPER/ルーパー』。『12モンキーズ』同様、高く評価されたSFタイムマシンもの