フランス・パリで開催されたオートクチュールコレクションで、スキャパレリのランウェイに本物そっくりなライオンの頭が肩に付いたドレスで登場したイリーナ・シェイクが、「動物虐待」との批判にドレス姿と着用する前の美しいトップレス姿をSNSに投稿して反論した。ショーでは、ライオンのほかイタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの『神曲・地獄篇』からインスピレーションを得たというヒョウとオオカミを装飾したドレスも披露され、「度肝を抜くインパクト」で大きな注目を集めた一方、剥製と見間違えるほど精巧なドレスに賛否両論の声が上がった。
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炎上の発端はドレスがかぶったカイリー・ジェンナー
物議を醸したこのドレス、実はイリーナがランウェイで披露する直前に、会場を訪れていたカイリー・ジェンナーが一足先に着飾って批判を浴びていた。インスタグラムで米国最多となる3億人超えのフォロワーを誇るカイリーが着用した奇抜なドレス姿は、さっそくネットを賑わせ、「絶滅危惧種の殺害を支持するのか?」「動物虐待や残虐行為を促進するのにうんざり」「偽物であろうと、ファンションであろうと、密猟を助長しているようなもの」と批判が殺到。あげくどちらが似合うか話題になる始末で、パロディ画像も多数出回るなどし、イリーナは主役の座を奪われる形となった。
ちなみに、カイリーはこの日のショーでこのドレスがお披露目されることは知らなかったようで、フロントでショーを見守る中、同じドレスを着たイリーナが登場すると驚いたような表情を見せたことで、まさかのドレスかぶりも話題になった。
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ドレスの着用過程を公開してブランドを擁護
カイリーが沈黙を貫く中、ショーでこのドレスを着用したイリーナは、舞台裏をインスタグラムに投稿し、「ウールやシルク、発泡材を使ってハンドメイドでこの刺しゅうされたライオンを彫刻し、誇りを表すイメージを作ったアーティストたちを支持する」とブランドを擁護。その中には鏡越しに撮影したドレスを着る前のトップレスもあり、クリエイティブ・ディレクターのダニエル・ローズベリーをタグ付けし、ショーに呼ばれたことを光栄に思うと、力強いメッセージでカイリーを発端とした一連のバッシングに反論した。
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動物の権利保護団体はドレスを評価?
スキャパレリによるとライオンの頭は発泡性プラスチックと樹脂でできており、たてがみはウールとシルクのフェイクファーを使い、可能な限り本物に見えるようハンドペイントが施されていうという。一部の動物愛護団体から抗議の声が上がったものの、動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)は、「ライオンの美しさを称え、ライオンの家族が人間のエゴを満たすために引き裂きさかれるトロフィーハンティングに抗議する声明なのかもしれない」と、意外にも評価するコメントを出している。
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【画像】まるで剥製…リアルすぎる“ライオンの頭”付きドレスを酷評されたモデルが反論
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