雄大な砂漠を眺める暮らしはいかが——?
南カリフォルニアの砂漠に建設された邸宅が売りに出されている。ガラス製カーテンウォールが周囲を反射し、あたかも家全体が「消える」かのようだ。
美術品情報サイトのアートネットによると、売主は米映画プロデューサーのクリスチャン・ベール氏。2000年のホラー映画『アメリカン・サイコ』を主演・プロデュースした。
インビジブル・ハウス(見えない家)と名付けられたこの邸宅は、フランク・ゲーリーとのコラボ経験もある建築家トーマス・オシンスキーが設計した。
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プールから山並みを望む
物件のウェブサイトによると、インビジブル・ハウスは非常に細長い箱形となっている。
窓越しに砂漠を望む室内プールがその大部分を占めるという、ぜいたくな造りだ。プールサイドにはソファとラグが設置され、シームレスにつながるリビング空間となっている。
ベッドルームは3つ存在し、それぞれにシャワー付きの専用バスルームが備わる。いずれの寝室も2面ほどの壁が大胆な全面ガラス張りとなっている。日の光に当たりながら周囲の自然を観察する、優雅なひとときを楽しめそうだ。
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SF作品のモノリスに着想
外から見ると鏡張りのこの豪邸は、青空と山稜を見事に反射し、空間のなかにその存在を溶け込ませる。昨年サウジアラビアで着工した鏡張りのスマートシティ「ザ・ライン」計画にも似ている。
アートネットによると設計者のオシンスキー氏は、『2001年宇宙の旅』に登場するモノリスや、20世紀を代表するモダニズム建築家のルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ氏に影響を受けたという。
代理人は米インサイダー誌に対し、ガラス張りのインビジブル・ハウスの最大の魅力は、夜明けと日暮れ時の光の移り変わりだと述べている。この時間帯に邸宅に差す光は、「この世のものとは思えない」ほど美しいという。
同誌によるとインビジブル・ハウスは、設計に5年、建設に10年以上を要した。
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レンタルで宿泊も可能
邸宅は2019年の落成後、現所有者がプロデュースした映画『アメリカン・サイコ』の舞台となった。
所有するクリスチャン・ベール氏の自邸というわけではなく、バケーションレンタルや撮影などの用途向けに貸し出している。過去には米歌手のリゾやアイルランドのロックバンドU2など、著名人も宿泊したという。
Netflixの『世界で極める! 魅惑のバケーションレンタル』で取り上げられており、現時点でもまだAirbnbなどから予約可能だ。価格は1泊約32万円からとなっている。
今年1月にも複数のゲストが宿泊しており、「息を呑むほど素晴らしいデザイン」「周囲も絶景」と好評のようだ。
邸宅は現在、1800万ドルで売り出し中となっている。
【動画・画像】ミニ版「ザ・ライン」? 砂漠に佇む“消える”邸宅が売り出し中

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