キャンプがさらに充実する! ソーラーパネルを搭載した発電できるテントが話題 

  • 文:佐藤まきこ
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スマホを充電したり、電気ケトルでお湯を沸かしたり、電気毛布や扇風機を使ったり……。現代のキャンプでは、電気があるとぐっと利便性が高まるはずだ。そこで紹介したいのが、ソーラーパネルを搭載した太陽光発電式のテント。先日ラスベガスで開催された家電製品の見本市CESで発表され、「イノベーションアワード最優秀賞」を受賞したグッズだ。

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テントのキャノピーで太陽光発電

カリフォルニアのメーカーJackeryが手掛けた、ソーラーパネル搭載型のテント「Jackery LightTent-AIR」。

同社はこれまで持ち運びしやすい折り畳み式のソーラーパネルや、太陽光発電を利用した屋外発電機などをつくってきた。屋外用発電機のトップメーカーのひとつとして、アメリカのみならず世界各国で展開している。

そんな同社のこれまでの技術を結集したのが、今回発表されたテントというわけだ。テントのキャノピー(ひさし部分)にソーラーパネルが搭載されていて、日中に日よけの役割を担いながら太陽光を集め、内蔵された蓄電器にエネルギーが蓄えられる仕組み。1200Wの出力が可能だ。

テントは、フレーム部分に空気を注入すると簡単に設営できるインフレータブル式。フレームの組み方に迷うこともないため、キャンプ初心者にも利用しやすいだろう。生地には防水性や難燃性のコーティングが施され、断熱性もあるのだとか。さっとテントを広げ、必要になったら電気も自由に使える…そんな快適な時間を楽しめそうだ。従来の蓄電器は運転音が出るため夜間の使用などは周囲への配慮が必要だが、そのような心配もない。

また同社では、プロペラを風でまわし風力で電力を起こすポータブルの風力発電機「Air-W」と、車輪付き屋外用蓄電器「LightCycle-S1」も同時に発表している。特に「LightCycle-S1」は、ハンドルを引いて走行させることで運動エネルギーを電気に変換し、さらに蓄電器のデメリットである重さも解決するという優れもの。これらもあれば、キャンプでの時間がさらに充実するかもしれない。

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キャンプにテクノロジーは必要か?

このテントを紹介したJackeryのInstagramの投稿には、7600以上の「いいね!」が寄せられ、「一度試してみたい!」「カッコいい!」「素晴らしい、すぐに一つ欲しい」「大ヒット商品になると思う」などの声があふれた。

その一方で、「これはいいアイデアだ。でも、私はいつも日陰にテントを張るけどね」「神様の意思で、電気なしのキャンプをしてもいいね」など、電力を供給できるこのテントの存在について、やや疑問視するような意見も見られた。

自然のなかでアナログの良さを味わうのもキャンプの醍醐味のひとつ。そこに便利さを求める必要はないと考える人もいるかもしれない。そんなタイプの人にとっては、いまひとつ納得できない部分を感じることもあるだろう。

しかし、サステナビリティの重要性が高まるこれからの時代。太陽という自然の恵みでエネルギーを得るという体験は、エネルギーの大切さについて改めて認識できるきっかけとなったり、ソーラーエネルギーをより身近に感じられたり、ポジティブな体験につながる可能性も秘めているはずだ。

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Jackery

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