ゆるく体調管理ができる、指輪型ウェアラブルデバイス「スマートリング」がオススメ

  • 文:山本竜也

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近年盛り上がりを見せているヘルスケア、フィットネス界隈。ジムに通ったりはしないものの、自宅でちょっと体を動かしたり、ウォーキングやランニングを行ったり、また、健康管理のために睡眠ログを取りたい、取っているという人も増えてきているようだ。

こうした運動や睡眠の記録に便利なのがスマートウォッチやフィットネストラッカーなのだが、普段、腕時計をする習慣がない人だと邪魔に感じたり、あるいは寝ている間に余計なものを身に着けたくないという人もいるだろう。そうした人には、スマートリングを選択肢の一つとして提案したい。

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指輪型デバイスのスマートリングの一つ、Oura Ring Gen 3

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スマートリングは、名前の通りに指輪型のウェアラブルデバイスだ。指に装着することで、歩数や心拍数、睡眠の記録を行うことができる。また、デバイスによっては体表温の計測に対応したものもある。

この体表温や心拍数の計測を利用し、新型コロナウイルスの発症予測が行えるということで、Oura Ringというスマートリングが注目されたこともある。米プロバスケットリーグNBAの選手にOura Ringが支給されたというニュースを目にしたことがあるかもしれない。国内ではSoftBnakが取り扱っている。

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Oura Ringは国内ではSoftBankから販売されている。

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そんなOura Ringでできることだが、歩数や消費カロリー、心拍数や血中酸素濃度(SpO2)の測定、睡眠記録、体表温計測と幅広い。

ただスマートウォッチとは違い、それ自体にデータを確認するためのディスプレイは搭載されていない。このため、計測値はスマートフォンアプリで確認することになるのだが、Oura Ringをはじめとしたスマートリングは、バッテリー消費を抑えるため、リアルタイムでの同期を行っていないものがほとんどだ。

アプリを起動したタイミングで同期を行うので、たとえば運動中に心拍数を確認したりするような用途には向いていない。日々身に着けてデータを取っておき、寝る前に一日を振り返ってどうだったか、あるいは朝起きた時にちゃんと眠れていたか、体表温を含めた体調はどうかなどを確認するような使い方になるだろう。

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Oura Ringのアプリ画面。スマートウォッチやフィットネストラッカーと同じかそれ以上のデータを取得できる。

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筆者もOura Ringを1年ほど使用しており、最初の1~2カ月は毎朝確認していたのだが、その後は朝起きて疲れが取れていなかったり、寝不足だったりしたときに体調確認の意味でアプリを確認するにとどまっている。こうした緩い使い方ができるのも、スマートリングの魅力の一つと言っていいだろう。

Oura Ringはバッテリー持ちも約7日と長く、充電に追われることもないのが個人的に気に入っている。使い始めこそ違和感があったが、いまでは日常的に身に着けていても気にならなくなった。ただ、まったく邪魔にならないかというとそんなこともなく、たとえば、食器洗いの際などにガラスのコップにぶつかってしまうこともあるので、非常に気を使う。そういう場面では、素直に外したほうがいいだろう。

スマートリングとしてはOura Ringがもっともメジャーだと思うが、他にも「SO+ヘルスケア」など、いくつかのスマートリングがリリースされている。また、海外クラウドファンディングでも定期的に新製品が登場する人気ジャンルとなっている。指輪としてみると、まだ大きめな印象もあるスマートリングだが、今後、さらなる小型化も期待したいところだ。

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Oura Ring

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スマートリングSO+ヘルスケア

スマートリングSO+ヘルスケア