「映画が良すぎた」アバター2鑑賞中に男性が……極度に興奮した可能性

  • 文:青葉やまと
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ジェームズ・キャメロン監督による新作映画『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』が、圧倒的な映像美とストーリー性で観客を魅了している。

インドの映画館では、あまりに興奮したファンが心臓発作で死亡する騒動があった。

英メトロ紙によると、事件が起きたのは南東部アンドラプラデシュ州のカキナダ地区にある映画館だ。弟と一緒に鑑賞を楽しんでいたラクシュミレディ・スリヌ氏という男性が、3時間という長尺の上映中、体調に異変を来して倒れたという。

インディア・トゥデイ紙は、弟がスリヌ氏をすぐに近くのペッダプラム政府病院まで搬送したと報じている。しかし、残念ながら病院で死亡が確認された。

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医師「ストレスや興奮による死は起き得る」

死亡したスリヌ氏には、高血圧の既往症があった。死亡を確認した病院の医師はこのことから、鑑賞中の興奮により心臓発作が起き、これが死因となった可能性があると指摘している。

作品の鑑賞中に心臓発作を生じることは、一般論としてあり得るようだ。デリーのフォーティス病院に勤務し、心臓学の権威であるサンジーブ・ゲラ医師は、インドのヒンドゥスタン・タイムズ紙)に対してこう説明している。

「今回の事例で疑われるように、ストレスにより血圧が上昇したことで心臓の動脈が破裂し、突然の心停止を引き起こすことはあり得ます」

医師はとくに、「心臓に慢性的な疾患を抱えている人々は、極度のストレスまたは興奮により、突然死に至ることがあります」とも述べている。

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ファンの死を悼む人々「悲劇的でとても悲しい」

圧倒的な世界観で衝撃を与える『アバター』シリーズだけに、こうした思わぬ事態が発生してしまったようだ。

事件のニュースに対してある読者は、「映画が良すぎたんだ。これで人が死ぬとはなんてことだ」と反応している。

別の読者は「悲劇的でとても悲しい」と述べ、犠牲者の氏を悼んだ。

メトロ紙は、2010年公開の『アバター』1作目においても、鑑賞中の死亡事例が発生したと報じている。台湾に住む42歳の男性が同作の鑑賞中、心臓発作に見舞われ他界した。

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映画自体が本質的に死を招いたわけではない

もっとも、作品自体に問題があるというわけではないようだ。

介入性心臓病学の専門医であるプラディープ・クマー医師は、ヒンドゥスタン・タイムズ紙に対し、興奮状態からの突然死は一般に起き得るものだと強調している。

「こうしたタイプの死は、盛り上がっている試合(の観戦中)や感情的な状況において起き得るものです。この映画自体が本質的に死を招いたとは考えにくいです」

一般的に、極度の興奮状態にある人には死に至るリスクがあるというだけであり、映画自体に特別な問題があるわけではないという。

数多くの観客が同作を鑑賞しているなか、インドと台湾の2例はごく特殊な事象となった。鑑賞に際し、特別に用心すべきというわけではないようだ。

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【動画】「映画が良すぎた」アバター2鑑賞中に男性が……極度に興奮した可能性

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「映画が良すぎたんだ。これで人が死ぬとはなんてことだ」

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「悲劇的でとても悲しい」と述べ、犠牲者の氏を悼んだ。

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