京都No.1と聞くりんご焼き菓子を、昭和レトロな「ラヴァチュール」でいただく←極上とろっとろ！

とろっとろです！もう、とろっとろです！
大事なことなのでもう一度言います。
とろっとろです！！

すべてが柔らかく、固さの要素がまったくなし。
食感にコントラストもアクセントもないのに、これほど味に奥行きがあるとは！

タルトタタンって？

「タルトタタン」ってフランス菓子ご存知ですか？
ざっくり言うと、アップルパイのパイを取り除いたケーキです。
（スイーツマニアに怒られそうな説明……）
甘く煮たりんごを敷き詰めた上にタルト生地を乗せて焼き、ひっくり返せば完成。
りんごの焦げがキャラメリゼ風になり軽い苦味をプラス。
「タタン」とは19世紀後半に発明したフランス人の名前だそうで。

正直言います。
これまで食べたことありませんでした。
ところが京都のカフェやスイーツを調べるうちに、全国に名が響くひとつのケーキ店の名が出てくる、まー出てくる。
店構えはミセスな人が似合う昭和レトロな喫茶室らしいのでこれまで「まぁいいか」とスルーしてきましたが、今回の短期取材出張では立ち寄ることにしました。

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店の名は、ラヴァチュール

結果。
行ってよかった、ホントに！
別にお洒落な店じゃありません、「La Voiture」は。
意外に感じたほど雑然としてて。
しっかし、ウマすぎましたこのケーキ。

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味つけ、焼き、素材の上質さ、すべてのバランスなのでしょう。
過去に食べたことのあるすべてのアップルパイを、軽く上回るりんご菓子。

白の小カップは、「お好みでヨーグルトをお使いください」と添えられたもの。
酸味が強く、これが風味変えのいいアクセントに！
ソースとして掛けるのが王道なのでしょうが、わたしは蕎麦でも「天ぷらいらん、盛り or ざるがベスト」のシンプル派。
酒でいう口直し水のチェイサーのごとく、タルトを食べ進める合間にヨーグルトを口に含む奇妙な食べ方をしてました。
飲み物すら注文しなかったのでスプーンがなく、フォークでちびちびとすくうバカな子供みたいになってましたが。

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話題の京セラ美術館もあるエリア

最寄りの神宮丸太町駅から15分ほど歩く近代的な住宅地に突然現れます。
マンションの1階の道路沿いで、「あ、ここか!?」と。
古都の風情は求めないのが吉でしょう。

とはいえ店があるエリア全体は「岡崎エリア」と呼ばれる、空が高く抜ける広々とした散歩コース。
東山駅からのんびりと歩けて、「平安神宮」や2020年にリニューアルオープンして建築シーンでも話題の「京都市京セラ美術館」があるところ。
東京で例えるなら皇居にほど近い、「東京国立近代美術館」周辺の空気感。
ここもまた、現代の京都なのでしょう。

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