「意味深すぎる…」問題作『ハリー&メーガン』のトレーラーが公開

  • 文:松丸さとみ

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『ハリー&メーガン』公式予告編 Harry & Meghan | Official Teaser | Netflix

意味深な予告編が公開

イギリスのチャールズ国王の次男であり、現在王位継承第5位のヘンリー王子が、妻のメーガン妃とともに制作した話題のドキュメンタリー番組の予告編が公開された。

このドキュメンタリー番組は、「ハリー&メーガン」というタイトルで、全6話。ネットフリックスが配信する。英語メディアでは複数の媒体が、配信開始日を12月8日と報じているが、本原稿執筆時点でネットフリックスはまだ公式に発表していない。

予告編では、幸せそうな2人の写真に続き、ヘンリー王子が「扉の向こうで何が起きているかは誰にも分からない」と発言する。その直後、怒りのような表情を浮かべたウィリアム皇太子とキャサリン妃の姿が画面に映し出される。こうしたことからイギリス・メディアでは、ウィリアム夫妻を非難するくだりがシリーズ内で描かれるのではないかとの懸念も上がっている。

メーガン妃が涙をぬぐっているようなシーンなどが映し出された後に、メーガン妃本人が、「リスクがこれだけ高いのだから、私たち本人から話を聞くべきじゃない?」と述べて予告編は終わる。

予告編は、ちょうどウィリアム皇太子が「皇太子」になって初めての訪米中に公開された。王室の関係筋はイギリスのタイムズ紙に対し、皇太子の訪米ツアーを妨害するため意図的にこのタイミングで予告を公開したに違いないと述べているという。

ヘンリー王子(イギリスでは愛称ハリーで呼ばれている)とメーガン妃の2人は2020年、イギリス王室主要メンバーとしての立場を退き、メーガン妃の出身国であるアメリカに移住した。2021年には著名司会者であるオプラ・ウィンフリーのインタビューに応じ、イギリス王室との確執や王室関係者から人種差別的な扱いをされた経験などについて赤裸々に告白。「暴露インタビュー」と呼ばれて話題になり、当時エリザベス女王が声明を発表するほどだった。今回のネットフリックスでのドキュメンタリー番組は、またもやイギリス王室にとって頭痛の種になりそうだ。

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ヘンリー王子とメーガン妃の「爆弾インタビュー」を伝えるCBSロサンゼルス

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人種差別騒動の女性はメーガン妃のサポート役だった

実はイギリス王室では時をほぼ同じくして、別の大問題も勃発していた。

故エリザベス女王の存命中は女王の侍女を務めていた貴族階級の女性が、バッキンガム宮殿で行われたカミラ王妃主催のレセプションで、出席者の1人である黒人女性に対し人種差別的な発言をしたというのだ。

問題発言をした女性はスーザン・ハッシー夫人とされており、今回の発言を受け、すでに王室の役職を辞任している。しかし複数のメディアは、メーガン妃の暴露本と呼ばれている『Revenge: Meghan, Harry, and the War Between the Windsors』の著者トム・バウワーの話として、ハッシー夫人が実は、メーガン妃がヘンリー王子と結婚する前そして結婚してから、王室に馴染むためにサポートする役目を担っていた人物だったと報じている。

ヘンリー王子とメーガン妃の王室に対する批判的な言動はイギリスでは好意的にあまり受け取られていないが、人種差別的な発言をしたハッシー夫人がメーガン妃の相談役だったことで、「メーガン妃が王室から離れたがったのも無理はない」という声も上がっている。

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オプラ・ウィンフリーとの「暴露インタビュー」を受けてエリザベス女王が出した声明を報じるABCニュースのツイート。

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「意味深すぎる…」問題作『ハリー&メーガン』のトレーラーが公開

『ハリー&メーガン』公式予告編 Harry & Meghan | Official Teaser | Netflix

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ヘンリー王子とメーガン妃の「爆弾インタビュー」を伝えるCBSロサンゼルス

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オプラ・ウィンフリーとの「暴露インタビュー」を受けてエリザベス女王が出した声明を報じるABCニュースのツイート