コート1型だけの新ブランドTOHNAI、ベテランデザイナー藤内が自身の名でスタート

  • 写真・文:一史
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TOHNAIを立ち上げたファッションデザイナーの藤内裕司さん。

ファッションデザイナーの藤内裕司(とうない・ひろし)さんとはじめてお会いしたのは、アウターブランドWISLOM(ウィズロム)の展示会だったと記憶してます。
デザインとディレクションを藤内さんが手掛けてました。
(現在は休止中)
そのときマーガレット・ハウエルのワーク系ラインMHL.の日本企画メンズを一手に担っていた経歴を伺って。
柔和な人柄と、マニアックなモノづくりを平易に語る口調が印象的でした。
時代感を捉えた服が、着る人の生活や精神性まで深く考えられたものだったことも「いい仕事する人」との思いを深くした理由です。

その藤内さんが満を持して自身の名を冠したTOHNAI(トウナイ)をスタートさせました。
どんなブランドかと思いきや、ファースト・シーズンとなる2022-23年秋冬コレクションはなんとコート1型だけの展開!
当人いわく、「自己紹介も兼ねて『これぞ藤内』と呼べる1型だけをつくりました」とのこと。

フードつきで古い漁師服のようでもミリタリーウエアのようでもあるロングコート。
たっぷりとしたシルエットで、1980〜90年代的ニッポンモードの貫禄も漂わせる仕上がり。
生地載せ替えで2パターンあり、高級メリノウールダブルフェイス生地のトロッとしたモデル(以下に写真掲載)は厳選した全国8店舗の取扱店ですでに完売。
ざっくり感のあるウォッシュドウール生地モデルをわずか残すばかりになってます。
色はどちらもオーセンティックな黒オンリー。
(再び黒、もいまの気分ですね)

コロナ禍を経て長く大切に服を着る考え方が広がり、少しずつコレクションを増やしてお客さんが買い足せるブランドを目指す藤内さん。
ゆくゆくは「お客さんが着続けた服を、こちらでリフォームする体制まで整えられたら」と言います。

ハイクオリティなマイナー路線を歩む彼の仕事の詳細は、わたしが担当している文化服装学院の卒業生登場企画「LINKS」にて。
(学校法人 文化学園のサイト)
以下にスクロールすると表示されるコートとアトリエの写真はLINKSからの引用です。
アトリエの場所は京都?金沢?
いえいえ、以外にも……。

All photos&text©KAZUSHI

KAZUSHI instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

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【画像】コート1型だけの新ブランド「TOHNAI」、ベテランデザイナー藤内が自身の名を使った

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高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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