「ぞっとする...」「最悪の部外者」スクールバス床下から3.3mのニシキヘビが捕獲される

  • 文:青葉やまと
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スクールバスの床下からニシキヘビがあらわらる NYpost-YouTube

<通学用バスの床下から、体重80kg、胴回りは50cmのヘビが発見された。通報を受けて駆けつけた森林局職員がニシキヘビにロープをかけ、床下から引き出そうとする様子が収められた......>

最も安全であるべきはずのスクールバスに、最も出会いたくない部類の動物であるニシキヘビが出現した。

巨大な蛇が発見されたのは、インド北部・ウッタルプラデーシュ州のラーエ・バレリの街だ。インターナショナル・スクールの通学用バスの床下に、全長3.3mの大蛇が潜んでいた。

胴回りは50cmを越えようかという巨体となっており、体重は人間にも匹敵する80キロだ。床下の動力部に侵入していたところを発見され、1時間に及ぶ格闘の末に捕獲された。

インド森林局のスサンタ・ナンディア氏が投稿した動画には、通報を受けて駆けつけた森林局職員がニシキヘビにロープをかけ、床下から引き出そうとする様子が収められている。

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1時間の格闘の末に......

職員はバス車内に立ち入り、床下のエンジン部ヘとつながるハッチを通じてヘビを引き出そうとしている。ヘビの胴体に太いロープをかけて力一杯引くが、巨大なヘビは頭と胴体の一部を床下に隠したまま頑なに抵抗を続ける。

職員が掛けたロープがヘビの胴体に食い込み、きつく締め付けている。一方のヘビも体を複雑にくねらせ、捕らえられまいと必死だ。

だが、1時間の格闘の末に職員が勢いをつけてロープを幾度も引くと、ヘビはじりじりと引き出される形に。職員が力を込めて2度、3度と追い討ちをかけると、ついに床下から巨大な全身を現した。

ヘビが完全に引き抜かれると同時に、スクールバスを取り囲んで成り行きを見守っていた人々からは歓声が上がった。ヘビは捕獲後、野生に還されたという。

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「ぞっとする動画」スクールバスでの騒動に恐怖

このヘビは現地の土曜日にスクールバスに侵入したところを目撃され、同日捕獲された。このため幸運にも、ヘビがいる状態で生徒が乗り込むことはなかった。住民や森林局職員を含め、本件による死傷者は発生していない。

しかし、安全なはずのスクールバスに厄介な侵入者が発生したことで、事件は大きな注目を集めている。インディアン・エクスプレス紙は本件を報じ、「多くの人々はヘビを見ただけで背筋がゾクゾクします。ウッタルプラデーシュ州のラーエ・バレリで、スクールバスのなかに居座る80kgのニシキヘビ。それを発見した人々の恐怖を想像してみてください」と住民や関係者の恐怖を強調している。

インド・ニュースメディアのNDTVは、「ぞっとする動画」だとして映像を取り上げた。

なお、人間に犠牲者はなかったものの、騒動と前後して子ヤギ1頭が命を落としている。NDTVによると居合わせた複数の住民が、このヘビがヤギ1匹を丸呑みにするところを目撃している。ヘビは小ヤギを捕食し、その後バスの車体下に隠れたという。

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バスを降りない「やる気のない生徒」? コメント続々

動画はTwitterに投稿され、2週間のあいだに約4万5000回再生されている。どれだけ引っ張られようとも頑なに留まるヘビの様子に、投稿主のナンディア氏は「(バスを降りて学校に行きたがらない)一番やる気のない生徒......」とのキャプションを添えた。

動画に対しTwitterユーザーからは、さまざまな声が寄せられている。「これはすごい......クレイジー......」「巨大だ」など、ヘビの迫力に圧倒されたとの意見が目立つ。

生徒の安全を憂慮する声もあった。スクールバスという性質上、あるユーザーは「乗車は児童専用にして......部外者はご遠慮いただきたい(笑顔の絵文字)」とコメントした。ティルチラーパッリ国立工科大学のサンカラナラヤナン教授は動画に対し、「恐怖だ。スクールバスで発見とあらばなおさら」とリプライを送っている。

ほか、ニシキヘビを意味するpythonとプログラミング言語のPythonを掛け、「ヘビはプログラミング教室に通いたかったのかもね」とのユーモアも聞かれる。一方でヘビの体調を案じ、リプライを通じて動物愛護を訴えるユーザーも多く見られた。

ヘビとしてもわざわざスクールバスを狙ったわけではないだろうが、子供の安全を脅かすとあっては捕獲もやむを得ない。たまたま学校の休校日だったことで、最悪の事態は免れたようだ。

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【動画】インドネシアで女性を丸呑み、スクールバスの床下から......、ニシキヘビの衝撃映像

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青葉やまと

フリーライター・翻訳者。都内大手メーカー系システム会社での勤務を経て、2010年に文筆業に転身。文化・テクノロジー分野を中心に、複数のメディアで執筆中。本業の傍ら海外で開かれるカンファレンスの運営にも携わっている。

※この記事はニューズウィーク日本版からの転載記事です。

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