紅葉シーズンだけじゃない! 奥嵐山の「星のや京都」で知る、冬の京都の楽しみ方

  • 文:Pen編集部
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嵐山の渓谷に位置する「星のや京都」。白く染まる冬の嵐山は、秋とはまた違う趣きを見せてくれる。大堰川に面した全室リバービューの客室の中でも、その景観を堪能するなら「月橋」がお薦め。大きな窓からのぞく美しい眺望と100年以上前の意匠が色濃く残る建築が特徴だ。

京都・嵐山にある「星のや京都」。かつて平安貴族の別荘地として栄えた奥嵐山で、四季折々に表情を変える嵐峡の風光明媚な景観に囲まれながら、「いま、ここでしか体験できない」非日常性に身を委ねる。そんな唯一無二の時間を過ごせる日本旅館として、国内外に多くのリピーターを抱える人気宿のひとつだ。

2009年に開業した「星のや京都」は、明治創業の旅館を引き継ぐかたちで、100年以上前の建築を活かしているのが特徴。京都に息づく伝統技法を感じる客室をはじめ、京の都に集まる豊かな食材を生かしてていねいに仕上げられた会席料理、日本の美意識に触れる京文化体験といった、京都の土地や文化に根付いた非日常の滞在を楽しむことができる。

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奥嵐山にある「星のや京都」へは、渡月橋付近から専用の送迎船で向かう。紅葉シーズンには色とりどりに染まる嵐山や、小倉百人一首のもとになった小倉山を眺めながら、心が解きほぐされていく。他では味わえない非日常の体験を演出する「星のや」ならではの仕掛けだ。かつて平安貴族が歌遊びに興じた様子に想いを馳せながら、大堰川の自然を愛でる屋形船の貸切プランも人気。

黄色から橙色、そして朱色へと美しく染まる紅葉シーズンが嵐山のハイライトである一方、冬の静けさの中で「お籠り」を堪能できるのも奥嵐山の魅力のひとつ。「水辺の私邸で時を忘れる」をコンセプトにした「星のや京都」ならではの季節限定のイベントも多数開催されるので、そのなかから選りすぐりのプランを紹介しよう。喧騒から離れ日々の疲れを癒やしながら、新たな気持ちで新年を迎えてみるのはいかがだろうか。

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大堰川に面した「星のや京都」。雪景色に染まる雄大な嵐山の景色を前に、心が洗われる。宿泊ゲストが自由に出入りできるライブラリーラウンジに設けられた空中茶室では、時を忘れて風情の赴くままに身を委ねたい。

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心身を浄め、新しい一年の無病息災を願う「年越の大祓え」

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「年越の大祓え」開催期間:2022年 12月15日 ~ 29日

「年越の大祓え」は、日常の喧騒から離れた「星のや京都」で今年一年を振り返った後に、松尾大社で特別祈祷の大祓えを受けることで新しい一年の無病息災を願う、2日間の滞在を通して心身を浄めるというプラン。

大祓え当日の朝には、厄除け開運朝食を食べて、身体を内側から浄める。赤い色に厄除けの意味があるとされる小豆の五穀粥や、語尾に「ん(運)」がつくことで縁起が良いとされる野菜の炊合せ「七福寄せ」(南瓜、蓮根、人参、いんげん、銀杏、甘藍[キャベツ]、寒天)を食し、運気を向上させる。

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七福寄せの器を包む帯に書かれた「一陽来復」とは、悪いことがしばらく続いた後によいことが起こるという意味。

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静かな奥嵐山で時を忘れて過ごす「山眠る冬ごもり滞在」

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「山眠る冬ごもり滞在」開催期間:2022年 12月15日 ~ 2023年 3月10日

「山眠る冬ごもり滞在」は、冬の嵐山に抱かれ、ゆったりと時を忘れて過ごし、せわしない日常から解放されてリラックスすることができるプラン。

滞在の始まりには練香づくりで自分だけの香りを調合し、翌日には貸し切りの雅な屋形舟「翡翠」でその香りに包まれながら一服のお茶を楽しめる。夕食は滋養に富んだすっぽん鍋をメインにした特別夕食、朝食は白味噌鍋の特別朝食が提供されるなど、このプランでしか味わえない特別なアクティビティが用意されている。

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自分だけの香りを調合する練香づくり
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部屋食でいただく白味噌鍋の特別朝食。渓谷の美しい景色を眺めながら味わう朝食はまた格別だ。

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世界遺産「清水寺」で新年の抱負を書初め、「今年のわたしの漢字」

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「今年のわたしの漢字」開催期間:2023年1月15日 ~ 2月28日

清水寺の経堂で書き初めを体験できる「今年のわたしの漢字」プラン。前日に「星のや京都」で書道家による書のプライベートレッスンを行った上で、当日の本番を迎える。さらに今冬は、静寂に包まれた清水寺の成就院での止観がプログラムに加えられ、書き初め前の集中力をより高めることができるという。

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冬の凛とした空気に包まれ、書のプライベートレッスンを行う
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静寂に包まれた成就院で、止観を通して集中力を高める

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枯山水を模した“奥の庭”で無病息災を祈る「春立つ蘭陵王の舞」

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「春立つ蘭陵王の舞」開催期間:2023年1月21日、22日、28日、29日

平安時代より舞楽の演目として有名な「蘭陵王(らんりょうおう)」を、「星のや京都」にある“奥の庭”で鑑賞。白砂と燻し瓦で枯山水を模し、眼前を流れる大堰川の流れがとうとうと続いていく様子を表現した庭で、平安貴族が舞楽に興じていた時代に想いを馳せながら、舞楽の華やかな音色と勇壮な舞を鑑賞できる。鑑賞後には、和菓子と福茶が提供される。

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枯山水をイメージした奥の庭で鑑賞できる「蘭陵王」の舞
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鑑賞後は、無病息災を願い福茶と和菓子を味わう

星のや京都

住所:京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
TEL:050-3134-8091(星のや総合予約)
客室数:25室
料金:1室¥136,000~(税・サービス料込、食事別)
※各プランは別途料金がかかる場合があり、詳細は下記サイトからご確認ください
https://hoshinoya.com/kyoto/