「エリザベス女王の葬儀で見たあのジェントルマンは誰?」王室ウォッチャーなら知っておきたい“最高齢の王子”

  • 文:宮田華子

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@georgehollyfield – instagramのキャプチャ画像

今年9月14日に死去し、9月19日に葬儀が行われた故エリザベス女王。ウェストミンスター宮殿に公開安置された棺の「寝ずの番」から葬儀まで、ロイヤルファミリーの面々が数多く参列した。映像や報道写真に映るたび、「あのロイヤルは誰?」という点も話題となったのは記憶に新しい。

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ロイヤルそろい踏みで葬儀に参列。@SkyNews – YouTubeチャンネルのキャプチャ画像

これまで96歳のエリザベス女王が英国王室最高齢だったが、死去に伴いケント公爵エドワード王子(87歳)が最高齢となった。


エリザベス女王の棺の公開安置にて。写真中央がエドワード王子。両脇はグロスター公爵リチャード王子(左)とマイケル・オブ・ケント王子(右)。

英国王室の「重鎮中の重鎮」といえる王子だが、実は「意外な一面」も持っている。現在注目されているエドワード王子について、王室ウォッチャーなら知っておきたいポイントをご紹介する。

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1.エリザベス女王の「いとこ」


メアリー王妃の膝の上に乗っているエドワード王子。左横はエリザベス女王、右はマーガレット王女。

エリザベス女王の父方のいとこのうち存命者は4名いるが、エドワード王子は最高齢のいとこである。

ジョージ6世(エリザベス女王の父)の弟であるケント公爵ジョージ王子の長男として1935年10月9日に誕生。母マリナはギリシャ王ゲオルギオス1世(1845~1913年)の孫であり、女王の夫・エジンバラ公のいとこにあたる。

1942年8月25日に父・ジョージ王子が飛行機事故で死去したため、エドワード王子は6歳で「ケント公爵」を継ぐことになった。幼少期から公務を行っており、現在も約140もの団体のパトロンや名誉職等を務めている。

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2.王位後継者順位は40位

チャールズ3世即位後、王位継承順位1位はウィリアム王子となった。

後に続くのは
ウィリアム王子の子供たち3人

ハリー王子とその子供たち2人

アンドルー王子(チャールズ3世の長弟)とその子供たち2人と孫2人
……と、まずはチャールズ3世自身の子孫と兄弟たちの子孫が続く。

次にエリザベス女王の妹の子供たちとその孫たちを経て、ジョージ6世の兄弟の系譜となる。


エドワード王子は「ジョージ6世の兄弟の系譜」の中ではグロスター公爵ヘンリー王子一族の「次」の継承順位であり、現時点では40位。女王のいとこであっても新世代が続々誕生しているため、継承順位は案外低い。

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3.エリザベス女王の信頼が厚かった


1926年生まれのエリザベス女王と1935年生まれのエドワード王子。9歳の差はあるものの、幼いころから公務を行い、戦争を生き抜いた共通点がある。

「Express」紙の報道によると、女王はエドワード王子を信頼しており、「時間やお金を無駄にしない能力」を気に入っていたとのこと。2人には海外訪問に際し、「できるだけたくさんの公務を詰め込む」という共通点があり、また2人の信条は「常に落ち着いて、やり通すこと」なのだとか。

今年、プラチナジュビリー(君主の在位70周年を記念する式典)の際、女王とエドワード王子がともに宮殿のバルコニーに登場。笑顔で会話をしている様子からも「気心の知れたいとこ」であることが分かる。

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4.実はフリーメイソンの会員


イングランド・連合グランドロッジが今年10月9日に「誕生日おめでとう」のツイートをしている。

エドワード王子は1963年にロイヤル・アルファ・ロッジ第16号に入会し、フリーメイソンの会員となった。1967年にはイングランド・連合グランドロッジのグランド・マスターに選出されている。フリーメイソン入会50周年を迎えた2013年、グランドロッジ300周年を祝う式典を主催。フリーメイソンの重鎮メンバーとしても知られている。

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5.エリザベス女王とジョージ6世の葬儀に出席した唯一の王室関係者


1952年のジョージ6世の葬儀(左)とエリザベス女王の葬儀(右)の写真。赤い丸で囲まれているのがエドワード王子。

エリザベス女王の父・ジョージ6世が死去したのは、1952年エドワード王子が16歳のとき。エドワード王子はこの葬儀にも参列し、エジンバラ公と同じ列で葬列を歩いている。「Daily Mail」紙はエドワード王子を「2人の国家元首の葬儀に参列した唯一の王室関係者」として紹介している。

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エリザベス女王の死去は、人々が「イギリス王室の存在」ついて改めて考えるきっかけとなったのは確かだろう。

イギリス国王は56カ国からなる「コモンウェルス(英連邦)」の長であり、また15カ国(イギリスを含む)の「英連邦王国」の元首でもある。今後、国内にとどまらず海外でも幅広くイギリス王室の在り方について議論されていくはずだ。

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【画像】「エリザベス女王の葬儀で見たあのジェントルマンは誰?」王室ウォッチャーなら知っておきたい“最高齢の王子” の正体

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ロイヤルそろい踏みで葬儀に参列。@SkyNews – YouTubeチャンネルのキャプチャ画像

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エリザベス女王の棺の公開安置にて。写真中央がエドワード王子。両脇はグロスター公爵リチャード王子(左)とマイケル・オブ・ケント王子(右)。

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1.エリザベス女王の「いとこ」


メアリー王妃の膝の上に乗っているエドワード王子。左横はエリザベス女王、右はマーガレット王女。

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2.王位後継者順位は40位

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今年、プラチナジュビリー(君主の在位70周年を記念する式典)の際、女王とエドワード王子がともに宮殿のバルコニーに登場。笑顔で会話をしている様子からも「気心の知れたいとこ」であることが分かる。

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4.実はフリーメイソンの会員


イングランド・連合グランドロッジが今年10月9日に「誕生日おめでとう」のツイートをしている。

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5.エリザベス女王とジョージ6世の葬儀に出席した唯一の王室関係者


1952年のジョージ6世の葬儀(左)とエリザベス女王の葬儀(右)の写真。赤い丸で囲まれているのがエドワード王子。

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