「世界一汚い男」が70年ぶりに身体を洗うも、数ヶ月後に死去

  • 文:青葉やまと
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「世界で最も汚い男」がこの世を去った。清潔な暮らしを送らせようとした村人たちが男に身体を洗うよう仕向けてから、わずか数ヶ月後のことだった。

男性はイランに住む94歳のハジさんだ。アム・ハジ(ハジおじさん)の愛称で呼ばれていた。体を洗うと病気になると信じており、長年水浴びを避けてきたという。「イランの仙人」とも呼ばれているハジさんだが、10月23日にこの世を去ることとなった。

野外に住む彼は、存分に伸ばした髭を蓄え、衣服も体も煤まみれで暮らしていた。米CNNによると、見かねた村人たちが、数年前にもハジさんを沐浴させようと試みていたようだ。車に乗せ近くを流れる川まで連れて行ったが、ハジさんは連れてこられた目的を悟った瞬間、車から飛び降りて逃げ出した。

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ハジさんを理解しようとした村人たち

よほど嫌なのだと人々は悟り、それ以来彼の考えを尊重して接してきたという。しかし今年に入り、再び川で身体を洗うよう働きかけ、今度は説得に成功したようだ。70年ぶりにきれいな身体になったものの、残念ながらその後長くは生きられなかった。

英インディペンデント紙はイランのイスラム共和国通信の報道を引き、ハジさんが沐浴からまもなくして病気になったと報じている。

記事によるとハジさんは若い頃、大きな「感情面での挫折」を経験したという。それ以来、掃除をすると体調を崩すと考え、清潔な環境を避けてきた。

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動物の糞でパイプをくゆらせる

エルサレム・ポスト紙は、ハジさんが主に車にはねられて死んだ動物を食べて暮らしていたと報じている。趣味の喫煙は、動物の糞をパイプに詰めて焚いたものを好んで吸っていた。

劣悪な衛生環境にも思えるが、入浴前までの健康状態は悪くなかったようだ。地元の医師が診察したところ、大きな問題はみられなかったという。

結婚はしていなかったハジさんだが、村人たちの愛情を存分に受けていた。ふだんは地面を掘り下げた穴で寝ているが、冬場はどうしても厳しい。ハジさんを気に入った地元の人々が、レンガづくりの簡素な壁を作り、寒さを凌げるようにしてあげていたという。

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別のインド男性も風呂に入らず

ハジさんの死去により、長期間身体を洗っていない記録を更新する機会が、別の男性の手に渡った。インドの67歳男性であるカイラシュ・シンさんは、半世紀近く風呂に入っていない。清潔なことを避けると子供を授かる、と僧侶に言われたのだという。

毎日風呂に入って身体をきれいにするのが一番にも思えるが、人にはそれぞれ適したやり方というものがあるのかもしれない。

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【画像】「世界一汚い男」が70年ぶりに体を洗うも、数ヶ月後に死去

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動物の糞でパイプをくゆらせる

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インドの67歳男性であるカイラシュ・シンさん