「星のや軽井沢」で味わう、非日常へと誘う雄大な景色と四季折々の美食

  • 写真:秋田大輔
  • 文:真下武久
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両側を小高い山に囲まれ、真ん中を清らかな川が流れる谷の集落。夕刻になると水行灯が灯され、幻想的なランドスケープに。

施設ごとにその土地に根ざした風土や文化を大切にし、独創的なテーマで“非日常” を提供する「星のや」。その始まりの地で、清らかな水を湛えた「星のや軽井沢」は、旅人を心地よい静寂とくつろぎの時間へと誘う。

点在する離れと浅間山麓の自然が美しく寄り添う「星のや軽井沢」。訪れる者の心をくすぐるような、どこか懐かしさを覚える風景が広がる。周囲の木々は赤や黄に色づき、浅間山の清らかな水が棚田や離れの間を流れ落ち、その上をやわらかな風が吹き抜けていく。聞こえてくるのはせせらぎと葉の擦れる音、そして草陰の虫の声。水を湛えた〝谷の集落〞は、いわば日本の原風景だ。

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客室はその立地により「水波の部屋」「山路地の部屋」「庭路地の部屋」の3タイプに大別される。こちらは谷の集落の山側に佇む「山路地の部屋」の一例。小上がりになったベッドルームやシームレスにつながるリビング&テラスからは、紅葉が美しい軽井沢野鳥の森を一望できる。

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谷の集落を流れる川に面した「水波の部屋」の一例。掘りごたつ式のリビングや大きくせり出したテラスなど、客室のどこにいても、すぐ横を流れる川のせせらぎが心地よく聞こえる。

客室に通され作務衣に着替えると、気分はもう谷の集落の住人。浅間山から湧出する源泉かけ流しのメディテイションバスに浸かれば、五感が研ぎ澄まされ、より深く非日常の世界へ没入していく。夕闇が迫り、池の水行灯が灯されたなら、次はメインダイニングの「日本料理 嘉助」に向かいたい。

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メインダイニングの「日本料理 嘉助」。川床をイメージしたという客席は、そのまま窓外の棚田の風景と美しくリンクする。

掘りごたつ式の卓で供されるのは、四季折々の季節を皿の上で表現した「山の懐石」。秋の八寸であれば、モミジや桔梗、ススキといった敷地内で摘んできた秋の山野草が飾られる。「目で見て、舌で味わって、身体の深い部分で季節の移ろいを感じていただければ」とは石井義博総料理長の言葉。

他にもシャインマスカットの甘みを炭塩で引き立てた先付や、菊の花を漬け込んだ白醤油でいただく鯉のお造りなど、滋味深く、野趣あふれる料理が並ぶ。ふと気がつくと、心と身体がすっかり整っている自分がいる。「星のや軽井沢」とはそんな湯宿だ。

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夕食で供される「山の懐石 秋」コースより「八寸 錦秋」。吟醸酒粕による鳥肝ペースト、くるみと杏のゆべし、栗の渋皮煮など、秋の実りをひとつのかごに凝縮している。

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手前の「先附 珠秋白和え」はシャインマスカット、銀杏、菊の酢漬けなどを豆腐で和えた一品。奥の「向附 彩山野海魚」は海のお造りと名物の鯉のお造り。特製の菊の花の白醤油とともに。

星のや軽井沢

住所:長野県軽井沢町星野
TEL:0267-45-6000
料金:1室 112,000円~ ※税・サービス料込、食事別
アクセス:JR軽井沢駅よりクルマで約15分(無料送迎あり)、碓氷・軽井沢 IC よりクルマで約25分

星のや総合予約 TEL:050-3134‐8091 https://hoshinoya.com