美しい毛並みと光沢で、レザーシューズをリュクスに彩るファーのあしらい。過去にはアザラシやミンクなどさまざまなファーが使用されていたが、皮革に対する価値観の変化とともに、ファッションブランドのアプローチにも変化が。リアルファーに勝るとも劣らないクオリティのフェイクファーを採用するなど、ブランドごとのスタンスの差が表れた今季のファーシューズを厳選して紹介する。

1. パラブーツ×ランド オブ トゥモロー

定番のチロリアンシューズ「モジーン」をベースにした別注モデル。ノルウェイジャン製法による耐久性と防水性、ラバーソールによるしなやかな履き心地はそのままに、ホワイトステッチとアッパーのラグジュアリーなラビットファーでアップデート。

2. マーヴィンポンティアックシャツメイカーズ

手がけたのはシャツ専業ブランド。レザースリッパならぬ“レザーつっかけ”は、室内で着用すればストレスフリーな履き心地。毛足の長いカンガルーのファーを使用することで、屋外で履いてもファッションアイテムとして洒脱な空気を漂わせる。

3. エンダースキーマ

豊かなテクスチャーをもつ毛足の長いフェイクファーと、2層になったウェッジヒールが特徴の新作シューズ。圧倒的なボリューム感に反して重量は驚くほど軽く、モンクストラップにフィドロック社製のバックルを採用することで脱着もしやすい構造に。デザインと機能性を高次元で融合した。