90年代ミニマリズムが蘇る!ジーンズ「ユニクロ アンド ヘルムート ラング」がついに登場

  • 文:高橋一史
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アメリカ・ロサンゼルスにデニム研究施設「ジーンズイノベーションセンター」を設けるほどデニム開発に力を入れるユニクロが、モードブランドのヘルムート ラングとタッグを組んだ「ユニクロ アンド ヘルムート ラング」を9月26日(月)に発売する。1990年代のヘルムート ラングのアイコンジーンズを現代的に再解釈したものだ。“洗練”という言葉がふさわしいミニマルな一本に仕上がっている。

オーストリア生まれのファッションデザイナーであるヘルムート・ラングが、同名ブランドで90年代モードに与えた衝撃は大きかった。彼は装飾を排除したミニマルでシャープなシルエットを提唱し、華やかな80年代スタイルを過去に追いやった。ジーンズにも革新を与え、ファッションピープルの気持ちをデニムに向けさせた。同時期にフランスのA.P.C.もジーンズを大ヒットさせたが、両者には共通点がある。それは色落ちさせない濃紺のデニム生地を使い、スラックスのようにストイックなジーンズを生み出したこと。それまでの肉体労働者やアメカジの文脈と切り離したことで、ジーンズが都会派の人々が好むアイテムに生まれ変わったのだ。

ラング本人はその後にブランドから離れ、アーティストに転向して活動を続けている。ブランド自体は存続し、現在はユニクロを有するファーストリテイリング傘下にある。今回のコラボはグループ内での取り組みということになるが、ヘルムート ラングは90年代のアーカイブが古着市場で当時の販売価格より遥かに高額で取引されるほど注目度MAXのブランド。そのオリジナルが元になったジーンズとなれば、気にならずにいられない。

色展開はネイビー、ブラック、オフホワイトの3色。ステッチ、ボタン、リベットが生地に馴染む色なのはミニマリズムのお約束。さらに今回はユニクロで初となるリサイクルコットンとオーガニックコットンをベースにデニム生地がつくられ、SDGs観点も取り入れられた。サイズ展開は28~35インチ(28、34、35は公式サイトのみでの販売)で、価格は¥9,990(税込)。ファーストリテイリング傘下のユニクロセオリーPLSTのオンラインストアおよび一部店舗にて取り扱われる。

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【写真】

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ユニクロ

www.uniqlo.com