イソップに加わった刺激的な香り「イーディシス」、異空間に連れて行かれる!?

  • 写真・文:高橋一史

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イソップ中目黒店で行われた新作「イーディシス オードパルファム」のお披露目会にて。

イソップから新作香水が出る」

そう聞くだけでワクワクして体がうずいてしまうのは、イソップのオードパルファムをよく知る人なら、
「しょーがない、そうなるのは当然、イソップは特別」
とうなずいてくれるでしょう。

その理由。

1. 35年間の歴史で8型しかない希少性

廃番になった「ミストラ」を除き、オードパルファムの現ラインアップはわずか7型。
そのうち3型は新シリーズ「アザートピアス(Othertopias)」として2021年に一気に登場したもの。
9月12日に発売される今回の新作「イーディシス」も同じシリーズの1型。
これを加えてラインアップは計8型に増えたものの、アザートピアス以外は4型のみ。

2. 持続する香り、など品質へのこだわり

型数が少ないのは、完成度の高い品しか販売しない姿勢の表れ。
「ヒュイル」「タシット」「ローズ」「エレミア(アザートピアス)」をわたしは所有してますが、どれも香りが長く持続することに驚かされます。
“オードパルファム”の名に見合うクオリティ。
いま大人気の高価な香水ブランドのなかには、すぐに香りが消えるものもあり。
イソップは丁寧につくられている印象。
(信頼できるブランドということ)

3. 派手でないことへの期待感

ジェンダーレスなスキンケアの先駆者であるイソップに期待するのは、色気を強調しない自然体の香り。
朝からつけられて、人に不快な思いもさせず、自身の気分転換にもなる香り。
植物や自然界と調和するさりげなさ(ただし調香は凝ってる)。
香水ブランドでないからこその魅力があるんです。
服の店でなくインテリアの店で日常着を買うような、ストーリー性のある存在。

さて……新作「イーディシス」はいかに!?
明確にペッパー(胡椒)が主張する、スパイシーでクセのある香りです。
ウッド(樹木)と混ざり、さらに苦味が強調。
アザートピアスが「人々を異空間へと誘う」コンセプチュアルなシリーズですから、旧タイプの4型とは方向性が大きく異なります。

「ガイジン男性が似合いそう」ってのがわたしの感想。
でもイソップのなかで好きな香りをいろんな人に(主に女性に)尋ねると、返ってくる答えはバラバラ。
好みが多様なのが香水の世界ですから、この意見はあくまで参考程度にお考えを。

ちなみに、日本でのいちばん人気は「タシット」だそう。
唯一の女性調香師さんの品ですね。
植物のハーブ系で、私的にもイソップのオールタイム・ベストの香り。
(いま現在は辛口なヒュイルを愛用)
この調香師さんの再登板、すごく期待してます!
タシットのデビュー時の話は、Pen Onlineのアーカイブ記事(15年)をご覧くださいませ。↓


【柚子とバジルが香る、「イソップ」2つめの香水「Tacit(タシット)」発表会レポート】

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【写真】

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All photos&text©KAZUSHI

KAZUSHI instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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