ウィンブルドン初観戦のジョージ王子、紳士風の装いで暑さ対策に心配の声

  • 文:坂本みゆき
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6月27日から2週間に渡ってロンドンで開催されていたテニスのウィンブルドン選手権。男子シングルス決勝が行われた最終日の7月10日、ウィリアム王子とキャサリン妃夫婦とともに長男のジョージ王子が会場に姿を現した。

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(c)Alpha Press/amanaimages
キャサリン妃は英国テニス協会のパトロンを務めているだけではなく、大のテニス好きも有名。毎年ウィンブルドンを何回も訪れ、試合によってはセンターコート以外の小さな会場でも観戦するほど。ジョージ王子もそれを受け継いでいくのだろうか。

ジョージ王子のスポーツ観戦は昨年のサッカー欧州選手権におけるイングランド対ドイツの試合以来、今回で2度目となる。

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キャサリン妃とともに車で到着したジョージ王子を、先に会場内に着いていたウィリアム王子が一般の親子のように抱擁とキスで出迎えているのが印象的だ。

第一シードだったノバク・ジョコビッチと世界ランキング40位のニック・キリオスが優勝をかけての一戦を前に、どちらの選手の応援かを関係者に質問されてジョージ王子は「ジョコビッチ」と答えたという。

センターコートのロイヤルボックスのドレスコードに従って、この日のジョージ王子は濃紺のスーツに白いシャツ、斜めストライプのレジメンタルタイというスタイル。しかし最高気温は30℃近くまで達し、北国のイギリスでは猛暑といえる天候となった。スタジアム内の熱気も手伝って、観戦中の彼はずっと頰を紅潮させ、時には額をぬぐい、ウィリアム王子に「Too Hot(暑すぎる)」と告げるシーンも。

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観戦を楽しみながらも、折に触れては複雑な表情のジョージ王子。

凛々しくもキュートなスーツ姿への歓声があがるのと同時に「こんな炎天下で8歳の少年にスーツ着用を強いるのは酷だ」という意見も少なくなかった。

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『イブニングスタンダード』紙などで王室エディターを務めるロバート・ジョブソンは「この暑さのなかでジョージ王子もスーツとタイを着用する必要があるのか?スマートなポロシャツとチノパンでも十分なはずだ。彼はまだ8歳だ!」とツイート。それに対して賛否両論のコメントが600以上も寄せられている。

ちなみにウィリアム王子のウィンブルドンデビューは1991年で彼が9歳の時。故ダイアナ妃に連れられた彼もやはりスーツ着用だった。

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『デイリーメイル』紙の王室ライター、レベッカ・ラッセルは、ウィンブルドンでのキャサリン妃とジョージ王子の写真(左)と1991年の故ダイアナ妃と少年時代のウィリアム王子の写真(右)を並べて紹介。

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試合直後、ジョージ王子は両親とともに優勝したジョコビッチに対面。トロフィーを持たせてもらう一幕も。「ちょっと重たいね」と感想を述べるジョージ王子のかたわらで、ウィリアム王子は「落とさないでね」と注意を呼びかけ、キャサリン妃は蓋が外れないようにとさりげなくサポート。親子の微笑ましい場面をみせてくれた。

ジョコビッチに両手の親指を立てて優勝を祝うジョージ王子が可愛い。キャサリン妃はトロフィーのてっぺんをかざる有名なパイナップルのオーナメントについてもジョージ王子に話しているようにも見える。

また惜しくも優勝を逃したキリオスはコート上での荒々しい発言でも知られる選手だが、この日もFワードを連発。「それを耳にしたであろうジョージ王子に悪影響がないといいけれども」という心配の声も一部から寄せられている。

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