この夏はレザー系のサンダルを3足も手に入れた。ビルケンシュトックのボストンの表革(写真右)に始まり、ヴィンテージのメキシコのワラチサンダル(写真左)、ユッタニューマンのシモーネ(写真中)。どういう訳か、すべて茶系の皮革製ばかり。
ビルケンの流行は90年代にロンドンの若者から始まったという説があり、そんなイメージをもちながら、ハズしとして肌寒い時期から着用。ちゃんと履くのは実は初めて。クロッグと呼ばれる、この手のつま先をカバーするサンダルは、ボストン以外にもサボやグッチのビットミュールなど近年人気が高かったけど、確かにどんなスタイルでもリラックスした雰囲気に仕上げてくれて、ふだん踵のある“靴”が多い自分にとっては、とても新鮮。
“靴”以外の足元に目覚めてしまったのか、真夏にはもっと足元を解放したくなるだろうと、スタイルの違うサンダルを探した結果、求めたのがあとの2足。
ここ数年の夏は大きめのTシャツさえあれば、事足りた。その場合、足元はスニーカー。個人的に今夏は昨年に増してシャツが活躍しそうで、トップスが布帛や襟付きになると、足元もラバーソールより、レザーの質感が欲しくなるのかもしれない。Tシャツの場合でも、パンツをスラックスやカウボーイパンツなど素材感やラインの綺麗な物を合わせると、足元はレザーのサンダルが相性が良い感じ。
気象、情勢、物価、異常な事態の多い今夏、真っ向から受け入れていると疲弊しそうなことばかり。“靴”より遅い歩行速度をもたらしてくれるサンダル履き生活で、それらをレイドバックして見守りたいのかも。