主役はわたし!世界に一着のライブ衣装がつくられるプロセス

  • 写真・文:高橋一史
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男子がドギマギする、19歳女子のお着替え風景……もとい、衣装製作のフィッティング風景です。
「なんであんたがそんな場所にいるんだ!」とファンのお怒り(or 嫉妬)の声もごもっとも、実は衣装を手掛けるコスチュームスタイリストさんを取材したときの一幕。
アイドル衣装の制作現場レポートです。

記事は最後に掲載したリンクよりご覧いただければ。
雑誌メディアじゃないから、Pen Online内のこのブログ「コラムニスト」で自己宣伝しても問題ないですよね!?
(素敵すぎる担当編集者Hさんなら即答で「平気」と返してくれるはず)


ここでは舞台裏のレポに快くご協力いただいた、黒嵜菜々子(くろさき・ななこ)さんの、オンオフな表情をお楽しみいただきましょう。
8人組アイドルグループ「Peel the Apple(ピール・ジ・アップル)」のメンバー。
ソロでTBS系テレビ番組サンデージャポンに出演したり、女優業やグラビアもこなす目下売出し中の人。
まー美人さんでして、上の写真はドラマ撮影後に完全にメイクを落としたすっぴんですからね!
(本当)
一般女子の生活なら、毎日ノーメイクでOKなルックス。

衣装は5月の誕生日で19歳になったことを記念して行われた、当人が主役になるバースデイライブ用のオーダーメイド品。
黒嵜さんの希望を踏まえてデザイン・制作されたオートクチュール。

完成前のフィッティング現場で楽しかったのは、アイドルとスタイリストが、本当に相談しあってつくりあげていたこと。
本番のヘアメイクも黒嵜さんが自分でやるから、
「えー髪型どーしよう!ジュエリーもまだ決めてない……ピンチ!」(アイドル)
「背中のリボンはこんな素材で、これくらいのボリュームがいいんじゃない??」(スタイリスト)
なんて会話が飛び交ってました。

タレント業界にうとい私は、アイドルは決められた衣装に従うものと思ってました。
どうやら黒嵜さんの所属事務所の方針と、着る人の気持ちを大切にするスタイリストの仕事スタイルが合致した結果のよう。
よく耳にするタレントのワガママとは別モノの、二人が一緒にいいドレスをつくろうとしている姿が心地よくて。

そこで!
下の写真3点は、完成したドレスを着たライブ終了後の黒嵜さん。
彼女のプロとしての“オン”にわたしも寄り添うべく、アイドルフォトを目指して撮りました。
お客さんが全員はけたあとの会場にて短時間で。
ちゃんと素敵なアイドルになってますか??

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うしろの花束は、ファンの有志による提供。
お客さんとツーショットを撮るフォトブースにもなってました。

フィッティングのときの黒嵜さんの私服は、黒フレアパンツで靴はナイキ・エアフォース1。
活発で明るい印象の彼女によく似合う、シモキタあたりにいそうなお洒落女子のムードでした。
好きなブランドを尋ねてみたら、
「とくになし」
とのお答え。
スタイリストさんいわく、
「彼女はいろんな服装を楽しむタイプなんです」
と。

それ聞いて納得しましたね、プリンセスのようなステージ衣装もアイドルらしい振る舞いも、「変化を楽しんでいる」のだと。
「アイドルを演じる」のともちょっと違う感じ。

ちなみに高校生時代の黒嵜さんのキャッチフレーズは、
「日本一告白されまくりJK」
だったそうです。
さもありなん。

All Photos©KAZUSHI、PLATINUM PIXEL

文化服装学院 卒業生取材「LINKS」
https://sumirekai.bunka-fc.ac.jp/links/010/

一史Instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

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高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。