東北の大自然に溶け込むラグジュアリーホテルで、パーソナライズされたホスピタリティに浸る

  • 文:今井未央
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安比高原スキー場直結「ANA インターコンチネンタル安比高原リゾート」のメインラウンジ

東北・岩手の大自然に囲まれた高原リゾートに、国際的なラグジュアリーリゾートブランド「インターコンチネンタル」が手がける最上級ホテル「ANA インターコンチネンタル安比高原リゾート」が開業した。

冬には、“奇跡のシルキースノー”と称されるきめ細かいパウダースノーが降り積もるゲレンデに世界中からスキーヤーが集まるという「安比(あっぴ)高原」。オーストリアのアルベルクやアメリカのアルペンなど、世界を代表するスキーリゾートと同じ北緯40度にあるというから、世界中のスキーヤーを魅了する雪質にも納得がいく。

安比高原のこのエリア一帯には、約5年前から国際的な高原リゾートへと進化させるプロジェクト「安比バレー構想」が動き出している。3年以内に外国人を含めたスキー客を現在の約2倍(年間50万人)に増やし、今年8月に予定される英国の全寮制名門インターナショナルスクール「HARROW」の開校を皮切りに世界からの定住者を1万人に拡大する目標を掲げているという。

このプロジェクトの一環で、2022年2月にオープンしたのが「ANA インターコンチネンタル安比高原リゾート」。東北にラグジュアリーリゾートが誕生するのは今回が初めてだと聞くと、世界最高クラスのラグジュアリーホテルブランドである、あの「インターコンチネンタル」が進出を決めたこの土地のポテンシャルに期待が膨らむ。

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ヨーロッパの高原リゾートを彷彿とさせる「クラブラウンジ」。冬季は一面銀世界に覆われる。

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夏場は、風が心地いいテラスでの食事も可能。

「ANA インターコンチネンタル安比高原リゾート」の魅力といえば、自然豊かな風景だけではない。“ワンランク上のエクスクルーシブな滞在”を約束してくれる、パーソナライズされたホスピタリティ「クラブインターコンチネンタル」が全てのゲストを迎えてくれる。「クラブインターコンチネンタル」では、広々したフロアや客室に加え、ゲスト一人ひとりに専任のコンシェルジュが付き、滞在前後を含めた旅全体のサポートをしてくれる。「インターコンチネンタル」が創業75年以上の歴史で培ってきた“おもてなし”なのだから、確かなエクスペリエンスが待ち受けていることはいうまでもない。

「クラブインターコンチネンタル」のエクスクルーシブなおもてなしのひとつに、宿泊者専用の「クラブラウンジ」がある。「クラブラウンジ」では、朝食からアフタヌーンティー、イブニングカクテルまで、一日を通して軽食やドリンクが用意され、ゲストは追加費用を支払うことなく自由に利用することができる。

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ゲストを迎えるクラブラウンジには、ブナ林に立つ樹齢400年のマザーツリーと松川渓谷で見られる柱状の玄武岩を重ね合わせたオブジェがフロアを見守るように飾られている。

壁一面の大きな窓と吹き抜けが開放感を演出するフロアには、安比高原のブナ林に立つ樹齢400年のマザーツリーと松川渓谷で見られる柱状の玄武岩を象徴するオブジェが飾られ、安比高原の山々との繋がりを感じさせる。夕暮れ時には、中央に鎮座した円形の暖炉に炎が灯され、滞在時間をより贅沢なものにしてくれる。

「安比の自然との一体感」をコンセプトにデザインされた客室は全38 室(7タイプ)あり、全ての部屋から美しいゲレンデや安比高原の優美な風景を望むことができる。ベッドのヘッドボードには、気分や時間によって雲のようにも雪のようにも見える和紙があしらわれていたり、フロアごとに異なるラグは、雲や朝焼け、ドラゴンアイ*をモチーフにした楕円の美しい曲線が描かれていたりと、豊かな大地に抱かれているような温もりを感じさせる。ゲレンデに面した大きなガラス窓が配されたバスルームでは、檜造りのバスタブで室内にいながらも露天風呂に浸かっているような気分も味わえる。

*秋田県と岩手県にまたがる八幡平の頂上付近で、あらゆる自然条件が一致した時に出現する雪や氷で形作られた幻の絶景。まるで竜の目のように見えることから「ドラゴンアイ」と呼ばれている。

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ゲストルーム<プレミアムツイン>。1階の部屋には個別に庭がる。内風呂は檜風呂。

優雅なリゾートステイの楽しみのひとつである食事は、メインダイニング「白露/SHIRATSUYU」でいただく。陸奥の食材や三陸の魚介類など、地元の食材を使った料理を和食とフレンチのチョイスからゲストの好みに合わせた食べ方で提供してくれる。食材はその日ごとの仕入れで決まるため、長期滞在でも毎日違った料理を楽しめるのが嬉しい。

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森の中の渓谷をコンセプトにデザインされたレストランの柱には、松川渓谷の玄武岩の隙間に生える植物を表現したプリザーブド素材の苔が幾何学的にあしらわれている。

ディナーの後に訪れたいのは、旅のムードをさらに盛り上げるオーセンティックバー「畚/MOCCO」。その日の余韻に浸りながら、プレミアムなウィスキーやシグネチャーカクテル「ドラゴンアイ」で一日を締めくくれば、心地よい眠りにつくことができるだろう。

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3階のバーには、カクテル各種のほか、オリジナルカクテルの「ドラゴンアイ」や希少なジャパニーズウイスキーなども揃う。

ANA インターコンチネンタル安比高原リゾート」には、ほかにも「クラブインターコンチネンタル」に相応しい設備やサービスが盛りだくさん。サウナ付きの温泉大浴場やスパ、 24 時間使えるフィットネスジムなど、心身ともにリラックスできる充実の設備はもちろん、スキー場に面したリゾートならではの、“ゲレンデイン、ゲレンデアウト”が叶う、スキーヤーのための専用ロッカールームまで備え付けられている。こんな贅沢な場所で、そっと心に触るさりげないホスピタリティを見つけた瞬間こそ、身体を癒し、心を豊かにしてくれるはずだ。

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大浴場は、男女入れ替え制で檜風呂と岩風呂、大理石の風呂が用意される。ともに、サウナと水風呂も完備。

新幹線で東京から盛岡駅まで最短2時間11分。ホテルのある安比高原まではバスで約60分かかるものの、今、世界が注目する安比高原の大自然は一度体験すると誰もが虜になるだろう。そんな高原リゾートが迎えてくれる最高のホスピタリティを、ぜひ体験してみてほしい。

ANA インターコンチネンタル安比高原リゾート

岩手県八幡平市安比高原117-46
TEL:0195-68-7550
料金:¥70,000〜 ※1室料金(サービス料、税込、入浴税¥150別)
https://www.appi.co.jp/stay/ana-intercontinental-appi-kogen-resort/