スキージャンプ金メダリスト小林陵侑選手が、オメガ六本木ヒルズブティックにご来店!

  • 写真:齋藤誠一 文:岡野孝次

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「オメガブティック六本木ヒルズ」を訪問した、スキージャンプの小林陵侑選手。

今年2月に開催され、連日熱戦が続いた北京冬季オリンピック。そこで日本人金メダル第1号に輝いたのが、スキージャンプ男子個人ノーマルヒルの小林陵侑選手だ。勝敗を決した2回目のジャンプ後、気温マイナス20度の雪上で、喜びの拳を突き上げた。その後はヨーロッパの大会を転戦し、2021-22シーズンのワールドカップ総合優勝にも輝いている。

そしてオフシーズンに入った4月某日。春爛漫、気温20度の都内に彼の姿があった。左腕に煌くのは、北京冬季五輪を記念した、オメガの特別なシーマスターアクアテラ「北京2022」に、ノーマルヒルの金メダル、ラージヒルの銀メダル。それらを手に、東京・六本木ヒルズに立つ「オメガブティック六本木ヒルズ」を訪問したのだ。

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「オメガブティック六本木ヒルズ」2階。シャンデリアの光が、オメガの美しいコレクションを照らしている。

「時計は何本かもっていて、その日の気分で、腕に巻くものを選んでいます」

時計への思いを話す小林選手。北京へ旅立つ彼の腕で、本番での活躍を決意するかのように北京2022が光り輝いていたのは、こんな気持ちからかもしれない。

小林選手は、その“ゲンのいい”時計を身に着けながら、ブティック2階のシーマスター アクアテラコレクションを眺める。ストラップのカラーリングだけでなく、インデックスの塗布やミニッツトラックの色合いや書体の違いなど。自身のシーマスターとのディテールの差異を見比べながら、興味津々の様子である。

この日の小林選手は、ラフに着こなした白シャツと胸元のネックレスが印象的だった。試合中はヘルメットやニット帽に覆われた髪も、前に下ろしている。「飛距離」と「ジャンプの姿勢・着地の美しさ」で競うスキージャンプ競技には、板・靴やスーツのサイズ、ひいては当日履くアンダーウエアにまでもルールがあるという。その緊張から解き放たれてオフを楽しむ、25歳の青年の姿がそこにはあった。

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小林陵侑選手が手にするのは、男子個人ノーマルヒルの金メダルとラージヒルの銀メダル。スキージャンプの金メダルは、長野五輪以来24年ぶりの快挙だ。

「オリンピックで金メダルを獲得して、いちばんよかったと思うのは、いままでお世話になった人たちが喜んでくださること。今日は、オリンピックでオフィシャルタイムキーパーを務めてくださったオメガの皆さんがメダルを見て、まるでわがことのように喜んでくださったのが嬉しかったです」

小林選手は、控えめな笑顔でそう話す。

2018年平昌五輪個人ノーマルヒルで7位に入賞して臨んだ、北京五輪までの4年間。金メダルまでの道のりについて、質問を投げかけてみた。

「4年後の五輪だけに囚われず、目の前の一試合一試合に集中してきました。そうすることで、まずは平昌五輪の翌シーズンを好成績で終えることができたんです」

2018-19年のスキージャンプ週間総合優勝 & ワールドカップ総合優勝の二冠には、メンタルトレーニングとして脳波トレーニングを始めたことが寄与した。時速90kmでジャンプ台を滑降する際の恐怖心や緊張感を、自身で制御できるようになったのだという。

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「日本にあるオメガのブティックを訪れるのは、実は初めてなんです」。コレクションを見つめる小林選手。

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北京2022と同じシーマスターアクアテラシリーズから「シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター」。各¥693,000(税込)

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不調だったからこそ取り戻せた、自身の跳躍

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「オメガブティック六本木ヒルズ」2階奥のソファー席で、小林選手に話を訊く。ここは、オメガに関する書籍を集めたライブラリーやシェルフを備えた、ラウンジのような空間。

もともとジャンプの踏切で風を利用して浮き上がる力(揚力)を得ることに長け、ビッグジャンプを連発していた小林選手。ジャンプの姿勢や着地の美しさにも定評があった。これらの力を発揮する原動力となったのが、脳波トレーニングだった。

「そして迎えた2020-21シーズンでしたが、調子を落としてしまいました。ここから2シーズン、成績の芳しくない状態が続きます。でも、この不調で自分のジャンプについて考えさせられたからこそ、今回のメダルにつながったのだと思います」

2020-21シーズンに関しては、海外遠征や調整の難しさなどにおいて、もちろんコロナの影響があったであろう。しかし「でもそれは、どの選手も同じですから」と、小林選手は決して不調の言い訳にはしない。

「2シーズンを通して、自分がパワーに頼って飛んでいることに気づかされたんです。それからは、ジャンプ台をスタートしてから着地するまで、全体の流れを意識して跳躍に臨むようになりました」

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15分ごとのミニッツトラックに、レッドカラーがあしらわれている。「シーマスター アクアテラ 北京2022」¥781,000(税込)

序盤で日本人最多のワールドカップ通算20勝目を挙げるなど、順調な滑り出しを切った小林選手。しかし11月に新型コロナウイルスに罹患して一旦体調を崩した後は、成績を残せなくなったという。

「北京オリンピックの時も、決して調子はよくなかったんです。『なぜ勝てたか?』と言われても、たまたまいろんなことが噛み合ったとしか答えられないんですよ」

金メダルを決めた2回目のジャンプの跳躍の際には、揚力を得にくい“追い風”が吹き荒れていた。この悪条件に、ライバル選手が続々と脱落していった。

「いつも一応、風の状況は頭に入れて競技に臨みます。でも最終的に飛ぶ時は、あまり気にしません。やることは、どんな状況でも同じですから」

結果、自分のジャンプを見事に決め、金メダルに輝いた。8日後にはラージヒルで銀メダルを獲得。ふたつのメダルを日本にもたらして、多くの人を歓喜の渦に巻き込んだのだ。

そんな小林選手が思う、今後の目標とは?

「憧れの選手は昨年引退した、オーストリアのグレゴア・シュリーレンツァウアー。彼のようにずっと勝ち続けられる、もっと遠くに飛べる選手になりたいんです」

ワールドカップ優勝53回を誇る英雄を目指して。五輪王者が刻む今後の4年間、そしてこれからが非常に楽しみなのだ。

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小林陵侑(こばやし・りょうゆう)●1996年、岩手県生まれ。土屋ホーム所属。小学校3年生の頃からジャンプを始める。2021-22シーズンは、北京オリンピックでノーマルヒル金メダル、ラージヒル銀メダル、混合団体4位。FISワールドカップでは自身2度目となる個人総合優勝を果たす。

オメガブティック六本木ヒルズ

住所:東京都港区六本木6-10-3
営業時間:12時〜21時
不定休
https://www.roppongihills.com