LIXILが考える「ゆるやかにつながる空間」を生活にとりいれたなら

  • 文:青山 鼓

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コロナ禍を経て、自宅で過ごす時間が増えた昨今。より過ごしやすい空間への需要はかつてない高まりを見せているのでは。

また、そんなステイホームへの関心と平行して、社会のムードや問題意識といったものに対して大きな影響力を持つ、ミレニアル世代やZ世代と呼ばれる次世代の興味関心もまた見過ごせない。

三菱総合研究所のマンスリーレビュー(2020年1月)によれば、2025年にはミレニアル世代が住宅の1次取得者層の過半数に到達するのだとか。すると自然な流れとして、ミレニアル世代の特徴である、多様性の重視や環境問題への意識の高さといったものは、住宅においても無視できないトレンドになっていく。

そこでLIXILは、彼らミレニアル世代の、自分の好みの物を選ぶという“嗜好の多様化”、そして環境に良いものを購入する“エシカル消費”という点に注目。ミレニアル世代をターゲットに、落ち着きのあるシンプルなデザインかつ環境にも配慮したインテリア建材を開発した。

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たとえばインテリア建材における環境への配慮とは、床材の基材には森林保護につながる国産材針葉樹合板を用いていることや、建具や造作材には国産間伐材をリサイクルしたMDF(木質繊維を成形した板)を使用していることがそれにあたる。

後者の国産間伐材のリサイクルが環境保護に貢献するのは言うまでもないが、前者の国産材の積極的な利用がいかに環境に優しいかというと、それが日本の森林育成へとつながるからだ。

森の木は、ある程度採伐してやる必要があり、新しい木が植えられないと二酸化炭素の吸収量が低い高齢の木ばかりになってしまうためだ。さらには、国産材の需要を高めることで林業従事者が増えることによる、山村地域の活性化というプラスの影響もある。

そんなバックグラウンドを持つ資材を活用し、さらにミレニアル世代に好まれるシンプルなデザインでまとめた、LIXILの新しいレーベルは「キナリモダン」と名付けられている。

ピュアで素のままであることを意味する「生成り(キナリ)」と、新しさを意味する「モダン」をあわせた造語である「キナリモダン」では、日本古来の文化や価値観を取り入れ、淡い色調の素材や格子といった意匠により、穏やかでクリーンな空間がゆるやかにつながる室内を実現する。

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そんな「キナリモダン」のカラーパレットは穏やか。淡い濃淡を持ち品のある「コウノキ」、梅を染料として染められた梅鼠(うめねず)色をイメージした「ソフトモープ」、そして古来から着物に使われてきた絹鼠(きぬねず)をイメージした「ソフトグレー」の3色で構成されている。

ただ伝統的な要素をそのまま取り入れるのではなく、現代的な再構築という観点も見過ごせない。たとえばインテリア格子では、横格子のないデザインを採用。すっきりとしたデザインで空間をゆるやかに仕切る。また縦格子には角を落とし丸みを加えた形状にすることで、滑らかな触り心地とソフトな陰影が落ちるという、優しい光が満ちる空間を演出する。

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ミレニアル世代はまた、子育て世代でもある。小さいこどもにあわせて床での生活が増えることから、アクセント畳というアイテムも用意されている。置くだけで和テイストを取り入れられる正方形のアクセント畳は、和紙を原料とした肌に優しい素材。

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オーセンティックなグリーンだけでなくグレージュやダークカラーをラインアップ。樹脂でコーティングされているため撥水性に優れ、飲み物などをこぼした場合でも拭き取るだけできれいにできると、メンテナンス性も高い。

生活を穏やかに、そして家族がくつろげる空間に。ミレニアル世代でなくても、よりよい住まいづくりに取り入れてはいかが。

LIXILが考える「ゆるやかにつながる空間」を生活にとりいれたなら

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