スニーカーの域を超えて、スタイルアイコンへと進化したニューバランス。ニューバランスを履いているだけで、またはどんなニューバランスを履いているかで、その人が志向するライフスタイルまでも表現できる。いまやニューバランスとはそんな存在だ。

そんなニューバランスの新しいストアが、3月2日、東京・ニュウマン新宿にオープンした。この「ニューバランス ニュウマン新宿店」は、ブランドを象徴するカラーである「GREY」をテーマに誕生したライフスタイルストア。北京、香港、上海に次ぐ４店舗目として日本で初めてオープンする。

なぜ、ブランドのライフスタイルストアのテーマが「GREY」であるのか？ ニューバランスの歴史の中に答えはある。

1980年、当時の市場における最軽量のランニングシューズ「620」に、ニューバランスははじめてグレーを採用した。それ以来、900シリーズや1000シリーズといったブランドのフラッグシップモデルやブランドとして新しい提案を世に打ち出すときのファーストカラーは、決まって「GREY」だった。そういえば、はじめて買ったニューバランスはグレーだったな、そんな方も少なくないのでは？

つまり、この新しいライフスタイルストアである「ニューバランス ニュウマン新宿店」はニューバランスにとっての新しい挑戦。ブランドを象徴する「GREY」を基調にしたこのストアは、グレーのコンクリートと温もりのあるウッドで構成された、クリーンでニュートラルな空間。ニューバランスブランドの最新のライフスタイルを提案すると位置づけている。

アイコニックモデルと「GREY」がテーマのインスタレーションも

新店舗のオープンを記念し、店舗ではアート作品の展示も行っている。手掛けるのはリボンアーティストのRIBBONESIA。

無彩色なのにきらびやかな作品は、新店舗のコンセプトであるグレーと、ニューバランスのアイコニックモデルである「574」をモチーフにしたもの。ウィンドウと店内中央に、「574」とシューボックスにリボンを組み合わせたタワーを展示している。繊細なリボンの造形とシューズのフォルムの美しさを表現したアート作品は必見だ。

シューボックスを積み上げた作品を完成させたRIBBONESIAは語る。

「普段、華やかなカラーパレットを使うことが多いですが、今回はストイックに無彩色にこだわりました。グレーの階調からも様々な色彩を感じてもらえるはずです。ウインドウにランダムに積み上げたシューズボックスは、ビルのようであり、樹木のようでもあり、都市と自然の共存共生をシンボライズしました」

一見無機質なようにも感じられるグレーが、RIBBONESIAの手により生命を吹き込まれる。躍動感をぜひショップで感じてほしい。なお、この展示は3月13日まで。

ライフスタイルカテゴリーのアイテムが揃う

このストアで取り扱うのは、Made in U.S.A.、Made in U.K.をはじめ、TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceのプロダクトを含む、ライフスタイルカテゴリーのアパレルとフットウェア、アクセサリ－。その品揃えのなかでも注目のアイテム、ラインナップをご紹介。

まずは環境に配慮した素材を採用したアイコニックモデル「574」。シンプルなオフロードシューズのデザインが長年愛され続けるこのモデルをベースに、アッパーに50％以上、アウトソールに5％のリサイクル素材を使用して仕上げたアイテムだ。

また、先述のTOKYO DESIGN STUDIO New Balanceはアメリカのボストンに拠点を置くニューバランスと日本との長年に渡る関わりの中で生まれたサブブランド。アメリカ発のニューバランスのエッセンスと日本の職人技や感性を融合させた、日米協業のデザインチームが開発を手掛けている。アパレルラインでは、アスリートたちのハイエンドなニーズに答えてきた機能性素材を新たに解釈した、機能性とデザイン性を両立した衣類を提案する。

さらに、アパレルラインとしては「生活の様々なシーンを、動きやすく、心地よく、快適にプロデュースする」とした、ニューバランスのアパレルコレクション「MET24」と「MET24 for WOMEN」を取り扱う。テーラードジャケットや女性向けのパンツやラップスカートなど、男女ともにトータルなコーディネートのファッションアイテムが揃う。

ショップには足を正確に計測してフィッティングの参考にできる３Dスキャンも用意しており、もちろんシューズも豊富に取り揃える。ニューバランスの新しい顔でもあるライフスタイルストアには一度足を運んでみたい。