国民的アニメ『ドラえもん』の長編映画41作目であり、1985年に公開されたシリーズ6作目の同名作品をリメイクした『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争（リトルスターウォーズ） 2021』のあらすじと見どころを紹介する。

【あらすじ】小さな仲間を守るため、ドラえもんやのび太たちが宇宙を大冒険

2020年に原作漫画の連載開始50周年と映画版の40作目公開という節目を迎え、今なお絶大な人気を集める国民的アニメ『ドラえもん』。その新たな時代への幕開けとなる、41作目の長編作『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争（リトルスターウォーズ） 2021』が、3月4日から劇場公開される。

夏休みのある日、のび太は小さなロケットを拾う。その中には、手のひらサイズの小さな宇宙人パピがいた。パピは宇宙の彼方の小さな星・ピリカ星の少年大統領で、クーデターを起こした独裁者ギルモア率いる反乱軍から逃れるため、姉ピイナを残して一人で地球にやって来たのだという。

子どもが大統領と聞いてのび太たちは驚くが、スモールライトで自分たちも小さくなって一緒に遊ぶうちに、絆を深めていく。そんな中、反乱軍の宇宙戦艦が地球にやって来て、パピを捕らえるために、のび太たちにも攻撃を仕掛けてくる。責任を感じたパピは一人で反乱軍に立ち向かおうとするが、大切な仲間を守るため、のび太たちも一緒にピリカ星へ出発する。

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【キャスト&スタッフ】劇場版ならではのバラエティ豊かなゲスト声優たちが盛り上げる

本作の監督を任されたのは、『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ天空大決戦であります！』で監督を務め、『映画ドラえもん のび太の月面探査記』では演出を担当した山口晋。脚本は『さよなら、ティラノ』『サイダーのように言葉が湧き上がる』『交響詩篇エウレカセブン』などアニメ作品を多数手がける佐藤大が務めている。

また、劇場版のお楽しみといえば、映画オリジナルのキャラクターを演じるゲスト声優たち。今回は独裁者ギルモア将軍を香川照之、パピの姉ピイナを松岡茉優、パピを守る地下組織のメンバーをミルクボーイの内海崇と駒場孝を演じた。さらに、小さな宇宙人・パピを朴璐美が、パピのおしゃべりな愛犬ロコロコを梶裕貴、ギルモア率いる反乱軍の長官・ドラコルルを諏訪部順一が演じ、ストーリーをバラエティ豊かに盛り上げる。

主題歌「Universe」を歌うのは、小さな頃からアニメに慣れ親しんでいたというOfficial髭男dism。自分たちのこれまでの人生と向き合いながら、今回の映画のために書き下ろした楽曲で、小さな宇宙人・パピのために立ち上がるドラえもんたちの大冒険に優しく寄り添うような内容となっている。

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【見どころ】20世紀の名作スペース・ファンタジーを現代にアップデート

本作はタイトルからも分かるとおり、1985年に公開された劇場版シリーズ6作目『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争（リトルスターウォーズ）』のリメイク。しかし単に昔の作品をなぞって再現するのではなく、新たな脚本に現代的な感覚をふんだんに織り交ぜたり、最新の技術を駆使した3DCGで宇宙船を描くなど、さまざまな面で進化を遂げている。

山口監督は映画シリーズ1作目『のび太の恐竜』をリアルタイムで経験した世代で、「あの頃の自分が熱狂するドラえもんの映画を作りたい！」という思いが本作の原動力になったという。そしてその思いを叶えるべく、開拓者精神にあふれた20世紀のスペース・ファンタジーに敬意を払いつつ、新鮮な驚きを加えている。

また映画シリーズでは、ドラえもんやのび太たちがひみつ道具を駆使して繰り広げるヒーローさながらのダイナミックな冒険が大きな見せ場だが、今回はスネ夫が活躍。山口監督が「弱いけど強くなりたい。みんなの代表としてスネ夫を描いた」と語るように、のび太とは違う意味で共感しやすいスネ夫のキャラクター性を存分に生かし、見る者に感動と勇気を与えてくれる。

仲間がいれば、強くなれる――。日常の生活でつい忘れてしまいがちな大切なことに、ワクワクできる大冒険を通じて気づかせてくれる、大人も子どもも必見のアニメ映画だ。

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