スイスの腕時計ブランド・ロレックスは、長きにわたって芸術文化を支援し続けている。創立者ハンス・ウイルスドルフの価値観を受け継ぐ、多岐にわたる取り組みは、芸術文化の発展と持続可能な社会の構築に貢献するものだ。ロレックスと芸術についての詳細に関心のある読者は、ぜひロレックスの公式サイトをご参照頂きたい。




ロレックスと芸術の関係を語るうえで、まずはトップアーティストたちとの継続的なパートナーシップについて触れておかねばならないだろう。ロレックスでは卓越した才能をもつアーティストなどを「テスティモニー」と称し、その活動を支援している。1976年に芸術分野で初のテスティモニーとなったのは、ニュージーランド出身のソプラノ歌手、デイム・キリ・テ・カナワだった。数年後にはスペイン人テノール歌手、プラシド・ドミンゴが加わり、後述するMETライブビューイングにも出演するソプラノ歌手のソーニャ・ヨンチェヴァ、ベルカント・オペラ復興の旗手として活躍するチェチーリア・バルトリなども名を連ねている。


左:ザルツブルグフェスティバル ©Rolex/Ambroise Tzenas 右:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサート ©Rolex/Jun Keller
またロレックスは、一流の劇場や組織、オーケストラとも長期的な絆を結んでいる。パリ・オペラ座、スカラ座、メトロポリタン歌劇場、ロイヤルオペラハウス、ザルツブルグフェスティバルなど、例をあげれば枚挙にいとまがないが、毎年10万人以上がシェーンブルン宮殿の庭園に集うことでも有名なウィーン・フィル ハーモニー サマーナイト コンサートでは専属パートナーを務め、多くの人々にクラシック音楽を楽しむ機会を提供している。




2002年に創設された「ロレックス メントー&プロトジェ アート・イニシアチブ」では、建築、舞踊、文学、音楽、映画、舞台芸術、視覚芸術の各分野の第一人者(メントー)と若手アーティスト(プロトジェ)とを結びつけ、一対一の指導による創造的なコラボ―レーションを通して、芸術的遺産を次世代へと受け継ぐ取り組みを行っている。これまでメントーに選ばれたのは、画家のデイヴィッド・ホックニーや、映画監督のマーティン・スコセッシ、ミュージシャンのブライアン・イーノ、建築家の妹島和世など、錚々たる顔ぶれだ。それぞれのコラボレーションの成果を披露するイベント「ロレックス アート・ウィークエンド」が2年に1度、世界の各都市を巡回しながら開催されている。
このような芸術文化支援に取り組むロレックスが、2018年からスポンサーを務めるのが「METライブビューイング」だ。世界三大歌劇場の一つとされる、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(通称:MET=メト)で上演される最高峰のオペラを、世界各地の映画館で衛星同時中継するもので、豪華かつ壮大なオペラ公演をリーズナブルに楽しめるエンターテインメントとして、世界中で多くの人に親しまれている。



日本では、日本語字幕入りで現地上演の数週間後に、幕間に行われる歌手やスタッフへの舞台裏でのライブ・インタビューや、大規模なステージ転換といった特典映像とともに観覧が可能になる。最新シーズンは7月21日までに、マスネの《シンデレラ》や、プッチーニの《トゥーランドット》、ブレット・ディーンの《ハムレット》など10作品を上映。ぜひこの機会に本場のオペラに触れてみてはいかがだろうか。
問い合わせ先/日本ロレックス
TEL:0120-929-570(フリーダイヤル)
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