循環型経済を目指すクラフトジン&コーヒースタンドが、大手町に登場

  • 文:久保寺潤子

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ジン作りを通じて循環型経済を実現すべく始動したエシカル・スピリッツ。日本酒生産工程の最後に生成される酒粕が大量に廃棄されていることに着目し、これを蒸留してクラフトジンをつくり、その利益によって酒米を購入し提供元である蔵元へ還元していくことを目指している。第一弾として発売された「LAST」はその生産方法のみならず、味の評価も高いことで話題に。2021年にはウィスキー業界でもっとも権威ある品評会WWAのジン部門World Gin AwardsやイギリスのIWSCで最高賞を受賞するなど、おいしさも保証済みだ。ほかにもチョコレートの原料となるカカオ豆の殻を風味付けに使うなど、大量廃棄される素材に新たな価値を与えることによって、サステイナブルなスピリッツづくりを追求している。

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多くのビジネスマンが行き交う大手町のフィナンシャルシティ ノースタワーの1階にオープンしたコーヒー&ジンスタンド。

現在、世界初の再生型蒸溜所をもつエシカル・スピリッツが1月20日(木)、大手町フィナンシャルシティ ノースタワーにコーヒー&ジンスタンドThe Ethical Spirits & Coffeeをオープンした。提供するのは2種類のドリップコーヒーと、ドリップの出し殻からつくるエシカルジンCOFFEE ETHIQUEに加え、月替りのジンというラインナップだ。通常コーヒーは一回抽出されたら廃棄されてしまうが、この出し殻には豆の個性が明確に残っていることに着目し、自社でジンの原料として活用するシステムを考案。スタンドでの営業じたいが循環型経済を具現化するというしくみだ。

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店舗でのコーヒーの出し殻を使用したクラフトジンは、コーヒーのもつフルーティさを生かした爽やかな味わい。COFFEE ETHIQUE ¥660

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コーヒーは「タイプ・クラシック」と「タイプ・モダン」の2種類の豆で提供。ドリップコーヒー¥550、カフェラテ¥605

サイドメニューに並ぶ「すだちピスタチオパウンドケーキ」や「ほうじ茶クッキー」も、コロナ禍によって大量に余ってしまった徳島県産のすだちや、京都の老舗茶園のほうじ茶を利用したエシカルなスイーツだ。今後もクラフトジンをベースにさまざまな素材の可能性を引き出し、新たな挑戦を続けるという。日常的に飲むコーヒーやアルコールが、持続可能な経済活動と直結していることを実感できる、エシカルな取り組みに注目したい。

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スタンドで提供するジンやコーヒー豆の販売も行う。豆はボトルに詰めて持ち帰ることもでき、再度ボトルを持参すると容器代が無料に。

The Ethical Spirits & Coffee

東京都千代田区大手町1-9-5 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー1階
営業時間:7:00〜21:00 
定休日:日、祝 ※土曜は不定休
公式インスタグラム www.instagram.com/ethicalspiritsandcoffee/