寒い日に身体がポカポカになる、「ホット梅にごり酒」とは?

  • 文:千葉麻里絵
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今の時期はちょうど全国の酒蔵は日本酒造り、真っ只中。私は日本酒ソムリエという仕事柄、酒蔵に毎年行くため地方に行く機会が多いのですが、場所によっては雪が積もっていて、いよいよ本格的な冬を実感しています。振り返ると、2021年もコロナ禍で激動の1年でしたが、みなさまゆっくり一息つける時間は確保していますでしょうか?

今回、ちょっとひと工夫するだけで身体がポカポカして気持ちもリフレッシュし、格別に美味しいのに簡単な日本酒のアレンジレシピをご紹介します。私自身も年末疲れしていた今日この頃、簡単で美味しいこの飲み方にどっぷりとハマっております。


その名も「ホット梅にごり酒」。にごり酒の可能性は、以前からずっとお伝えしてはいるものの、今回は日本酒好きの方はもちろんのこと、日本酒がそこまで得意ではない方、はじめて日本酒を飲む方にもおすすめしたい飲み方です。

作り方はいたってシンプル。自分のお気に入りのにごり酒と梅酒を用意していただき、にごり酒1合(180cc)に対して梅酒を大さじ1杯加えてブレンドしてください。ブレンドしたものをよく混ぜて、以前紹介した燗酒のつけ方で温めてください。ちろりや徳利がある方は、温度計で熱々の70℃まで熱燗にするのがおすすめです。


梅酒の甘酸っぱさの隙間に、にごり酒の米の甘さとやわらかいなめらかなテクスチャーが入り込み、絶妙な舌触りと味わいの余韻が広がります。にごり酒と梅酒をブレンドすることで全体の味わいがマイルドになるので、出汁料理との相性も抜群です。おでん、お雑煮、鍋にもってこいのお供。さらに味変でここに生姜を加えても、味が締まってGOODです。

みなさまのホッと一息つける時間のお手伝いができますように。

千葉麻里絵

日本酒ソムリエ、恵比寿の日本酒バー「GEM by moto」店主

化学的知見をもとに一人ひとりの“いま”に合った日本酒を提供。料理人とコラボし、日本酒体験に時間と空間と温度を取り入れた新スタイルを模索する。日本酒の提供に論理的アプローチを取り入れたSAKEカルテも考案。

千葉麻里絵

日本酒ソムリエ、恵比寿の日本酒バー「GEM by moto」店主

化学的知見をもとに一人ひとりの“いま”に合った日本酒を提供。料理人とコラボし、日本酒体験に時間と空間と温度を取り入れた新スタイルを模索する。日本酒の提供に論理的アプローチを取り入れたSAKEカルテも考案。