MVRDV設計の話題の建築、全面鏡張りの「美術館デポ」がオープン

  • 写真&文:ユイキヨミ

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ミュージアムパークにたつ、デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン

建築の街として知られるロッテルダムに、全面鏡張りのアイコニックな建築「デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン」がオープンした。 ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館所蔵の作品151,000点を収蔵する同館の収蔵庫で、一般公開するために作られたアートデポ(収蔵庫)としては世界初。収蔵作品はもちろん、そのメンテナンスや修復作業の様子、作品の梱包や搬送風景など、美術館のバックヤードも見せてしまうという画期的なコンセプトがウリだ。

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ボウル型をした凸面鏡のような斬新な建築は、ロッテルダムの建築事務所MVRDVが手がけた。高さは39.5mで7階建て。数々の名建築から成るスカイラインがその外観に映り込む様は、“鏡上の建築ミュージアム”さながら。ミュージアムパークの中という立地にピッタリな迫力あるデザインで、早くも市内屈指の建築名所となっている。 また、屋上にはカバノキやマツが並ぶ庭園があり、ロッテルダムのパノラマを一望できる。

館内は、アトリウム内をジグザグに伸びる階段の周りに多くの名作が展示されている他、ガラス越しに収蔵室やアトリエが見学できる。ガイドツアーに参加すれば、収蔵室の中に入ることも可能だ。

4._DSF8845-2 のコピー.jpgキュレーションされたギャラリー空間での展示とはひと味違う、探検感あるアート体験。その上、美術館の舞台裏を知ることで、芸術保存への理解も深まる。
どこの美術館でも、9割以上の所蔵作品を眠らせているアートデポだが、その新しいあり方を提案するとして美術館業界からも高い関心が集まっているらしい。

www.boijmans.nl/depot

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