この先10年をともにできる、30万円以下の本格機械式腕時計3選

  • 写真:宇田川淳
  • 文:篠田哲生

Share:

それほど予算をかけなくても、優れた本格機械式時計は存在するもの。30万円以下で手に入る、お薦めのモデルをピックアップ。

<9万円以下>

TISSOT(ティソ)/ティソ PRX オートマティック

TKS-U29_02_T137_407_11_051_00_組.jpg
自動巻き、SSケース&ブレスレット、ケースサイズ39.5×40mm、パワーリザーブ約80時間、シースルーバック、10気圧防水。右奥¥85,800 右¥82,500/ともにティソ TEL:03-6427-0366

1976年発表の傑作を、高精度の自動巻きムーブメントに換えてアップデート。ケースからブレスレットへと連なる一体型のデザインで、ケース厚も10.93mmに抑えた。耐磁性に優れるニヴァクロン製ヒゲゼンマイの採用に加え、約80時間のパワーリザーブを備えるなど、実用性も十分。こなれた価格だが満足度は高い。

<19万円以下>

MIDO(ミドー)/オーシャンスター200C

^TKS-U29_04_M042.430.11.091.00.jpg
自動巻き、SSケース&ブレスレット、ケース径42.5mm、パワーリザーブ約80時間、200m防水。各¥133,100/ともにミドー TEL:03-6254-7190

ミドーの創業は1918年。建築をおもなインスピレーションの源とし、流行に左右されない姿勢から生み出される腕時計は、長く愛用する一本にふさわしい。200m防水というダイバーズとしての基本機能を備えながらも、洗練されたカラーリングは街使いにも最適。傷がつきにくいセラミック製ベゼルや最長80時間のパワーリザーブなど、日常での使い勝手も抜群だ。

<29万円以下>

HAMILTON(ハミルトン)/イントラマティック クロノグラフH

TKS-U29_05_20210921_Pen19035.jpg
手巻き、SSケース、ケース径40mm、パワーリザーブ約60時間、カーフストラップ、10気圧防水。各¥265,100/ともにハミルトン TEL:03-6254-7371

1968年の「クロノグラフA」をルーツとする復刻モデル。当時はまだ自動巻きクロノグラフムーブメントが開発されておらず、この復刻に合わせて新たに手巻きムーブメントH-51を開発。ゼンマイを巻き上げる動作を重ねるほどに、愛着が湧くのも手巻き式の魅力だ。白黒反転した“パンダ”と“逆パンダ”のヴィンテージルックに合わせ、当時のロゴを採用。

関連記事

※この記事はPen 2021年12月号「腕時計、この一本と生きる」特集より再編集した記事です。