世界各国の企業がSDGsに積極的に取り組むなか、スイスの高級時計メーカー・ブライトリングも、自社の事業が及ぼす社会的・環境的影響の最適化にベストを尽くすミッションを遂行している。そのミッションの一環として去る10月23日、都市圏にミニサイズの森林を作り、コミュニティをエコロジカルかつ社会的に構築・復元する手段を住民に提供するグローバルプラットフォーム「SUGi」のサポートのもと、城山熊野神社境内(東京都板橋区)で植樹イベントを開催した。

このイベントには、目黒伸一博士(国際生態学センター)の指導のもと、城山幼稚園と城山みどり幼稚園に通う幼稚園児と卒園児、その家族、そしてゲストの北極冒険家の荻田泰永と冒険家のGaru chanが参加。目黒博士が師事していた元横浜国立大学名誉教授の故・宮脇昭氏が提唱した、その土地本来の木を使う森づくりのメソッド「宮脇方式」に基づき、この地に本来生息すべきシラカシ、スダジイ、タブノキなど計14種、合計1000本の苗木を約700平米の広さに植樹した。

森林は、二次林伐採(開発など人間活動の影響を受けてできた森林)から自然林(人為的干渉をまったく受けずに自然のままの森林)へと近づき植物群落が安定することで、構造や組成が変化しない「極相」、つまり本物の森になる。目黒博士の調査によって、城山熊野神社の森が本物であり保護すべき貴重な自然であることを知った石川明彦宮司は、「その森を未来に残すために子どもたちと一緒に何かできないか?」と考え、今回のイベントを開催したという。
植樹を指導した目黒博士は「この森は東京の真ん中に残存する本物の森。しかし、傷みつつあり、このままでは衰退していってしまう。放置するのはもったいないと感じていました。今回のイベントでは、子どもたちとご家族が元気で楽しそうに集中力を欠かさず植樹する様子に感服しました。ご家族含め植樹の経験が無いにも関わらず、経験者による植樹と遜色が無い、むしろそれ以上の出来になり、とても嬉しいです」と感想を語っている。

ブライトリングはこれまでSUGiとのパートナーシップの下、14カ国、4つの森(3000㎡)でその土地固有の種200種類以上、10500本の気を植樹して195種を復元している。今後も多方面に渡るサステイナビリティへの取り組みに注目したい。
問い合わせ/ブライトリング・ジャパン株式会社 TEL:0120-105-707