2021年話題のグループINI、初週50.8万枚を記録したデビューシングル『A』に込めた思い

  • 写真:ユン・ジヨン
  • 文:Pen編集部

Share:

2021年の音楽シーンを沸かせたボーイズグループといえば、「INI(アイエヌアイ)」だ。11月3日にリリースしたデビューシングル『A』が初週売上50.8万枚を記録、デビューシングルの初週売上で歴代5位という爆発的な売れ行きを見せ、圧倒的な人気を誇っている。メンバーは、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』で競い合い、視聴者投票によって選ばれた11人――池﨑理人、尾崎匠海、木村柾哉、後藤威尊、佐野雄大、許豊凡(シュウ フェンファン)、髙塚大夢、田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅だ。新たなパフォーマンスが発表になるたび、SNSを席巻し、第63回日本レコード大賞で「最優秀新人賞」候補となる「新人賞」を受賞。

それもそのはず、パフォーマンスが圧巻で、ひと言でいって「ヤバい」のだ。

Penは、昨年の夏、韓国でデビュー準備を進めていたINIメンバーにインタビューした。そこで彼らが語っていたのは、グローバルボーイズグループとして舞台に立つ上で意識した、“世界”という壁の高さ。一人ひとりが磨き上げた結果が、いま目にしているダイナミックなパフォーマンスなのだ。Penの2021年12月号(2021年10月28日発売)で大反響を得たINI特集に続き、Pen Onlineではデビューにかけた思いと、デビューシングル『A』について、彼らの言葉を伝える。誌面とは異なる撮りおろしポートレートも掲載。彼らの表現力の豊かさに驚かされるはずだ。

---fadeinPager---

A_08_4173.jpg

木村柾哉 Masaya Kimura
1997年生まれ、愛知県出身。

――デビューにかけた思いをひと言で!
木村:勇往邁進!

――『A』の中で好きな曲は? 注目のポイントは?
木村:「KILLING PART」です。やっぱりサビがいいですね。好きな人を思う歌詞なので、聴いてくださる方も好きな方を思い浮かべながら聴いていただけたら。

――韓国でのデビュー準備を経て、どんな変化がありましたか?
木村:団結力が確実に上がりました。韓国で、いままでに体験したことがないようなことを、メンバーみんなでいろいろ経験させていただいたんです。そのたびに、みんなで一緒に模索しながらやり遂げてきたので、団結力が強くなったと思います。

---fadeinPager---

B_013_5597.jpg

後藤威尊 Takeru Goto(左)
1999年生まれ、大阪府出身。
佐野雄大 Yudai Sano(右)
2000年生まれ、大阪府出身。

――デビューにかけた思いをひと言で!
後藤:やったれ。
佐野:僕たちを楽しみに待ってくださっているみなさんの期待に応えられるだろうかという不安もありますが、それと同時にずっと憧れていた世界への入り口にやっと立てると思うと、ありがたくて。感謝の気持ちでいっぱいです。

――『A』の中で好きな曲は? どんなところに注目してもらいたいですか?
後藤:「Cardio」です。ダンスブレイクに入る合図となる、「Drive」という歌詞のところがすごく好きです。キム(木村)が歌っています! パフォーマンスは全部気に入っていますが、強いてあげるなら、ダンスブレイクの抜ける瞬間が大好きです。
佐野:「KILLING PART」。歌うパートは全部、自分らしさを全開できたと思うので、僕を思い浮かべながら聴いていただけたら嬉しいです。

――韓国でのデビュー準備を経て、どんな変化がありましたか?
後藤:歌とラップを発声から練習したんです。歌とラップでは発声の仕方が違うんですが、そういうことを自分で理解しながら歌えるようになって、とても成長したと感じています。
佐野:泣き虫じゃなくなったかなと(笑)。昔の自分なら確実に泣いていただろうという場面でも、前向きに立ち向かえるようになりました。

---fadeinPager---

C_09_4273.jpg

田島将吾 Shogo Tajima(左)
1998年生まれ、東京都出身。
許 豊凡 Fengfan Xu(右)
1998年生まれ、中国出身。

――デビューにかけた思いをひと言で!
田島:挑戦!!
:最高の自分をどんどん更新していきます!

――『A』の中で好きな曲は? どんなところに注目してもらいたいですか?
田島:「Rocketeer」。西くんとのラップの掛け合いの部分!
:「Brighter」が好きです。歌詞に含まれた感情表現としなやかな振付が相乗効果をもたらしている、感性豊かな一曲。ラストのサビのところ、ドミノのように1列目から時間差で同じ振りを順番に踊っていくのですが、波のような美しさがあります。

――韓国でのデビュー準備を経て、どんな変化がありましたか?
田島:個人的にはダンスが成長しました。前より、動きの流れやかたちがスマートになったと思います。気づかれにくいポイントですが、西くんが気づいてくれてうれしかったです!
:韓国のダンスやボーカルの先生、プロデューサーさんやMVの監督さんなど、いろいろな方々と接する機会があり、改めてプロ意識の大切さと、プロという基準の高さを実感し、理解できるようになってきました。いままで自分に甘かった分、もっと厳しくしなければと痛感しました。

---fadeinPager---

D_012_5172.jpg

西 洸人 Hiroto Nishi(左)
1997年生まれ、鹿児島県出身。
松田 迅 Jin Matsuda(右)
2002年生まれ、沖縄県出身。

――デビューにかけた思いをひと言で!
西:ドキドキワクワクワクワク
松田:ぶちかましたいです! 自分の成長を見せたい。

――『A』の中で好きな曲は? どんなところに注目してもらいたいですか?
西
:「KILLING PART」。特にビートの感じが、ほかの曲と違ってゆったりとしたポップなビートで、とても好きです。聴いていて気持ちがいいですね。
松田:好きな曲は「Brighter」。ですが、パフォーマンスを観ていただきたいのは「Rocketeer」のダンスブレイク。前列で踊るので、気合いめっちゃ入りました!

――韓国でのデビュー準備を経て、どんな変化がありましたか?
西
:忍耐力ですかね。毎日練習や撮影などでハードな日々が続いていても、メンバーみんなと一緒にいるから僕もがんばろうって思えるんです。それから、純粋にダンスが成長しました。先生やメンバーの踊りと見比べて、自分に足りなかった部分などを改めて学ぶことができました。
松田:まず、ダンスの基礎や見せ方などが成長しました。また、めちゃくちゃ体力がついたと思います。毎日ハードな練習をしているので、どんどん自分を追い込めるようになりました。

---fadeinPager---

E_011_4900.jpg

池﨑理人 Rihito Ikezaki(左)
2001年生まれ、福岡県出身。
尾崎匠海 Takumi Ozaki(右)
1999年生まれ、大阪府出身。

――デビューにかけた思いをひと言で!
池﨑:僕たちの出せる最大の熱量をお届けします! 期待してください!
尾崎:念願のデビューなので、すごく気持ちのこもった作品が出来上がったと思います。たくさんの方にこのアルバム『A』の曲を愛してもらえたら。

――『A』の中で好きな曲は? どんなところに注目してもらいたいですか?
池﨑:「Brighter」です。後半に西くんと僕が一緒に踊るところがあるのですが、お互いの振付やその時の声色のコントラストがきいていて、見応えがあるので注目していただきたいです。
尾崎:僕は「Brighter」が好きです。自分にすごく当てはまるし、聴いた人に希望を与えられる曲だと思うんです。聴いた方が、少しでも「よし、がんばろう!」って思えるような、そんな楽曲に仕上がったと思います。京介と僕が歌う、ラストのサビに注目してください!

――韓国でのデビュー準備を経て、どんな変化がありましたか?
池﨑
:やはりダンスだと思います。メンバーから褒めてもらうことがあったので……! けれど正直なところ、自分がどれだけ成長したかを実感する機会は少ないですね。苦戦することのほうが多いので、まだまだ自分でもわかるくらいの成長が必要だと感じています。
尾崎:意識の面が大きく変わりました。もちろん、オーディション番組の最中も、それぞれ意識は高かったと思うのですが、その時以上に、みんなのうまくなりたい!もっとできる!という向上心がすごいんです。そういったメンバーたちといま切磋琢磨できているので、自分は意識という部分で、より成長できたと思います。

---fadeinPager---

F_010_4561.jpg

髙塚大夢 Hiromu Takatsuka(左)
1999年生まれ、東京都出身。
藤牧京介 Kyosuke Fujimaki(右)
1999年生まれ、長野県出身。

――デビューにかけた思いをひと言で!
髙塚:新しい人生の1ページ、最高の晴れ舞台を飾りたいです! たくさんの方々に僕たちを知っていただきたいです。
藤牧:よりたくさんの方にINIを知っていただけるように、インパクトのあるデビューにしたいです!

――『A』の中で好きな曲は? どんなところに注目してもらいたいですか?
髙塚:「Rocketeer」です。僕たちメンバーの個性がいちばん強く表されている一曲になっています。ダンスブレイクのパフォーマンスが見どころ。歌は、ラストのサビ前の僕のパートをぜひ聴いてください!
藤牧:全部好きですが、僅差で「KILLING PART」です。アルバムの中では、「Brighter」「Cardio」「KILLING PART」と、たくさんのアドリブパートを担当させていただいたので、曲の後半はいろいろなところに自分の声が入っていると思います。アドリブにも注目して聴いてみてください。

――韓国でのデビュー準備を経て、どんな変化がありましたか?
髙塚:心技体の自己管理能力が上がりました!
藤牧:体幹です。毎日トレーニングで筋トレや体幹トレーニングをしていて、少しずつ体幹が強くなっていると感じます。

DMA-08_6124_0930.jpg

INI(アイエヌアイ)
2021年6月13日、日本最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』で視聴者によって選ばれた11人組グローバルボーイズグループ。11月3日、ダブルタイトル曲「Rocketeer」「Brighter」を収録したデビューシングル『A』をリリースした。