一時期、経営不振に陥ったライカを復権させたキーマンこそ、社主アンドレアス・カウフマンだ。Pen読者のために、秘蔵のコレクションを紹介してくれた。

カウフマンが社長を務める、オーストリアを拠点とした投資運用会社のACM。2階にある会議室には、彼の貴重なカメラコレクションが飾られている。

中央は、かつてライカから発売された「Leicina(ライキナ)」という8mmフィルムのムービーカメラ。熱心に収集したという。

手前は「ライカM4」、その左は「ライカ250レポーター」という航空撮影用の特殊カメラ。製造台数が1000台以下という超希少モデル。
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カウフマンが初めて買ったライカは、このコンパクトフィルムカメラ「ライカC11」。2000年頃に発売されたモデル。3倍ズーム付きのAPS規格。

西ドイツ軍に供給された「ライカM1」のオリーブカラー。背面に「BUNDESEIGENTUM(ブンデスアイゲンテーム)」と刻印されており、「国有資産」を意味する。コレクター垂涎のレアな一台。

カウフマンが「これはセールスマンキットです」と紹介してくれた、「ライカM2」のボックスセット。ボディとレンズをコンパクトに収納でき、顧客の前で実演販売するためにつくられたものだという。
※この記事はPen2019年3/1号「ライカで撮る理由。」特集よりPen編集部が再編集した記事です。