秋に履くビルケンシュトックなら「ボストン」!豊富なラインアップからどれを選ぶ?

  • 文:高橋一史

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合成素材のヌバックをアッパーに、マイクロファイバーを中敷きにした現代的なボストン。¥15,400(税込)

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ナチュラルレザーでスエードフットベッドのオーセンティックな定番モデル。¥17,600(税込)


もしもドイツに医学の歴史がなく、職人を養成するマイスター制度がなかったら、果たしてビルケンシュトックは存在していただろうか。20世紀初頭に整形外科靴の開発と共に確率した同ブランドのスタイルは、足に優しい“コンフォートシューズ”と呼ばれる。ドイツ国内ではビルケンシュトックは長らく、家周辺や作業時に履く実用靴とされてきた。足の形状に合わせたユニークなシルエットと素朴な佇まいにファッション性を見出したのは、日本をはじめとする諸外国だった。

自社工場を含む約5,500人の雇用を抱えるドイツ最大の靴メーカーに成長したビルケンシュトックは現在、モードブランドのリック・オウエンス、ジル サンダー +、プロエンザ スクーラーらとコラボするなど社をあげてファッションイメージの確立に取り組んでいる。通常製品も素材や色がコンテンポラリーになり、トレンドの服装と相性のいいデザインが増えたのは喜ばしい限りだ。

今回お届けする「ボストン」は、1978年に誕生していまも絶大な人気を誇るクロッグサンダル。ソックス履き姿が絵になり保温性もあるため、涼しい季節に愛用するのに最適なモデルだ。ここでは2021-22年秋冬シーズンの国内販売品から、素材違いの7モデルをピックアップ。新色・新素材品は9月から11月ごろに販売がはじまり、継続品は売り切れしだい終了のものもある。記事最後に記載した公式サイトをブックマークして、動向をマメにチェックしよう。

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本革スエードで足あたりが柔らかいモデル。写真の2点は秋冬シーズンの新色。ともに¥18,700(税込)

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インナーにラムスキンボアが配されたモデルは暖かく、冬のルームシューズにいい。アッパーはベロアレザー。ともに¥25,300(税込)

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記事冒頭写真と同じ、合成ヌバック(ビーガンレザー)をアッパーにした現代的発想のモデル。ともに¥15,400(税込)

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足元を華やかにするビッグバックルのモダンデザイン。アッパーは本革ヌバック。ともに¥24,200(税込)

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カーペットのようなウールフェルトが室内風景に馴染む個性派。ツイードパンツと相性のいい風合いだ。ともに¥13,200(税込)

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アッパーはエイジングを愉しめるオイルドレザー。ワークブーツ好き必見の一足。ともに¥19,800(税込)

家にいる時間が長いニューノーマル生活になり、冬場でもサンダルが欠かせなくなった。ボストンはサンダル以上シューズ未満の立ち位置で、オンオフの区別が曖昧な現代にフィットするフットウエアだ。お気に入りを見つけて、まずはこの秋冬をともに過ごしてみてはいかがだろうか。

ビルケンシュトック公式サイト

www.birkenstock.com/jp

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。