世にも恐ろしい“食物依存症”とは? 「中毒になる食べ物」トップ10

  • 文:ジェイソン・ファン、イヴ・メイヤー 、メーガン・ラモス
  • 訳:多賀谷正子

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あなたは恐ろしい「食物依存症」をご存じだろうか? 加工された材料でできた食品は、中毒に似た体の反応や行動を引き起こすのだ。食物依存症も解消するファスティング(断食)ダイエットの実践法を記した決定版『トロント最高の医師が教える 世界最強のファスティング 』(ジェイソン・ファン、イヴ・メイヤー 、メーガン・ラモス 著/CCCメディアハウス刊)より一部抜粋。食物依存症の恐ろしさと「中毒になりやすい食べ物トップ10」をお届けする。

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食物依存症とはどういうものか?

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たんに食べるのを楽しむことと、食物依存症との違いはとても微妙なものだ。はるか昔から人間は食べるのを楽しんできたが、食物依存症は近年になってから生まれた問題だといえるだろう。人間は、滋養があって、エネルギーが補給できて、一日じゅう、あるいは長いあいだ活動できるような食べ物を好むように進化してきた。同時に、食べるのをやめることも学んできた。ほら穴で暮らしていた原始人は、太りすぎたら生き残っていけなかったからだ。獲物を捕まえることができなくなっただろうし、ライオン、トラ、熊などの肉食動物から逃げることもできなくなっただろう。人間が生き残ってこられたのは、十分に食べ、かといって食べすぎることもなく、ただ食べ物がそこにあるから食べるという食べ方をしてこなかったからだ。

食べるのをやめるタイミングになると、満腹を感じるメカニズムが自然に働く。リブアイステーキのように素材そのままの食べ物は美味しいし、エネルギーとして長い時間使うこともできるし、体脂肪として蓄える栄養素も豊富に含まれている。でも、だからといって、1.4キロのステーキを一度に食べられはしないだろう。とても無理だ!

お腹がいっぱいになると、それ以上は食べられない。1枚の大きなステーキを食べてたんぱく質と脂質を摂ると、もう満腹であるという強力な信号が体から自然に発せられ、食べすぎを防ぐようにできている。果物のように天然の甘さを持った食べ物を食べたときも、満腹を感じるメカニズムが働きはじめるので、こうした食べ物の依存症になることはない。りんご依存症だという人に会ったことがあるだろうか? にんじんを食べるのをどうにもやめられないという人には? 会ったことがないだろう。

いまは、肉食動物から逃げなくてはならなかったり、生き残るために狩りをしなければならなかったりする人はほとんどいない。そのかわりに、食料品店に行って冷凍食品を選んだり、ボウルいっぱいのポテトチップスを抱えてテレビの前に座ったりする。加糖飲料、甘いお菓子、ポテトチップス、クラッカー、白いパンなど、加工された食品はいたるところにある。現代社会で私たちが中毒になるのは、そういう食べ物だ。

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加工された食べ物は、中毒になりやすい

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工場で加工される食べ物からは、たんぱく質、脂質、食物繊維など天然の栄養素の多くが取り除かれてしまう。そのために、体が自然に満腹を感じるメカニズムが働かなくなる。脂質やたんぱく質がないと、ペプチドYYやコレシストキニンなどの満腹ホルモンが活性化されないので、お腹がいっぱいだという信号を発することができない。胃の中で大きくふくらむ食物繊維がないと、胃の伸展受容器が反応しない。食物繊維を取り除いたあとに残るものは糖質(糖類を含む)で、これらは膵臓にインスリンを分泌させるとともに、体脂肪として体に蓄えられる。血糖値は急激に上がったあと急激に下がるので、体はもっと多くの糖質を欲する。そうして、そのサイクルが繰り返される。

加工された食べ物は、自然に満腹を感じるメカニズムが働かないうえに、中毒になりやすい。人間の脳は何から得た快楽であろうと、同じように記憶する。向精神薬によるものでも、金銭的な報酬によるものでも、性行為によるものでも、満足度の高い食事によるものでも。快楽には明らかな特徴がある。人が快楽を感じているときは、ドーパミンという神経伝達物質が、大脳辺縁系の側坐核と呼ばれる神経細胞の集団で分泌されている。側坐核は脳の中で快楽をつかさどっている部分だ。

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違法薬物のヘロインなどは、とくに脳内に多量のドーパミンを発生させる。糖質もこれとまったく同じ働きをする。新しい記憶の形成をつかさどる脳内の海馬が、その快の感情を記憶しているため、人間はまたキャンディーやクッキーを食べたいと思ったり、清涼飲料水を飲みたいと思ったりするのだ。

現代において加工食品の中毒になってしまうのも、不思議なことではない。顧客の食欲をそそるために、食品業界は何十億ドルという資金をつぎ込んで行った調査にもとづいて、塩、砂糖、脂質、人工香味料などの絶妙な配合を考え出し、それを使って商品を開発し、それをベルトコンベヤーに乗せ、綺麗に梱包して出荷し、あなたの近くの店にその商品を並べる。

私の患者は涙ながらに、アルコール依存症や薬物依存症になるほうがまだましだった、と訴える。それはなぜだろう。そのほうが友人や家族から理解されやすいし、共感してもらえるからだ。アルコール依存症から立ち直ったお祝いの席に、ビールを出すことはないだろう。薬物依存の治療で苦しんでいるときに、ヘロインをお見舞いにもってはいかないだろう。でも、糖質依存の人には、こんな言葉をかけていないだろうか。「甘いものでも食べて元気を出しなよ」「食べ物はあなたの親友。食べるときっと気持ちが明るくなるよ」。

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中毒になる食べ物トップ10

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2015年に、研究者のグループが中毒になりやすい食べ物のランキングを発表した。幅広い年齢層の500人の被験者に聞き取り調査を行い、中毒に似た体の反応や行動を引き起こす食べ物を挙げてもらった。上位に挙がった10種類の食べ物のうち、じつに9種類がほぼ加工された材料のみでできていることは、驚くまでもないだろう。

1.ピザ

2.チョコレート

3.ポテトチップス

4.クッキー

5.アイスクリーム

6.フライドポテト

7.チーズバーガー

8.清涼飲料水

9.ケーキ

10.チーズ

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ファスティングの実践的な内容は、本書に詳しい。『トロント最高の医師が教える 世界最強のファスティング 』ジェイソン・ファン、イヴ・メイヤー 、メーガン・ラモス 著 多賀谷正子 訳 CCCメディアハウス ¥1,760(税込)

世にも恐ろしい“食物依存症”とは? 「中毒になる食べ物」トップ10

  • 文:ジェイソン・ファン、イヴ・メイヤー 、メーガン・ラモス
  • 訳:多賀谷正子

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