機能全部入りで再加熱保温まで可能に!著名バリスタが監修した充実のドリップケトル 

  • 文:高橋一史
Share:
ビタントニオより、2021年8月下旬発売予定の高機能電気ケトル「アクティⅡ」。

家生活が続き、味と香りで一息つけるコーヒーの存在感がますます高まっている。個性が際立つシングルオリジンのコーヒー豆もすっかりポピュラーになった。豆の特性を最大限に引き出すには、お湯の温度や注ぎ方に気を配る必要がある。注ぎ口が細く狭く、湯を少しずつ注げるドリップ専用ケトルがあると、抽出が楽になり味も深みを増す。お手軽なのは湯沸かし式の電気ケトルだ。世界中の新進メーカーがこのジャンルに参入しているなかで、ここに紹介する新製品、ビタントニオの「アクティⅡ」がひとつの決定打になるかもしれない。

元ブルーボトルコーヒージャパンの初代リードバリスタ(店のリーダー的な存在)の経歴を持つ、焙煎士・バリスタの向山岳さんが監修したプロ基準のケトルだ。1℃単位で50℃~100℃まで温度設定して沸騰・保温できるのは他社製品と同様。ここにもうひとつ優れた機能がプラスされている。ケトルを台座の電源プレートに戻すと、再加熱して設定温度に戻せるのだ。これぞ名付けて「バリスタ機能」。注ぐうちにケトル内の温度が低くなることを嫌うプロならではのこだわりである。ただしケトルをプレートから離して3分後(コーヒー1杯分の抽出時間)にはオフになるため、淹れている途中で一旦戻したり、2杯目を淹れる合間に再加熱する使い方がよさそうだ。一度に何杯も淹れるときこそ真価を発揮するだろう。

---fadeinPager---

VEK-20_oblique.jpg

設置スペースをとらないコンパクトな台座に置いて使用。本体はステンレス、ハンドルはブナ材。サイズは本体のみが約W30×D14×H16.4cm、電源プレート設置時が約W30xD18xH19.7cm。

温度設定のプリセット、空焚き防止の自動電源オフ、沸騰後5分間の無操作での自動電源オフ、お知らせ音のオンオフなど必要な機能はもれなく搭載。最大容量は800mLで、カップ保温に湯を使っても3~4杯抽出できるだろう。ただし980gの本体重量は標準的とはいえ、800mLの水を足すと重く感じるものだ。アクティⅡはハンドルと本体との接合部が、親指と人差し指がフィットする握りやすい形状に工夫された。フラットな蓋には手を添えやすく(蒸気吹き出し口部分はNG)、使い勝手の良さが大切にされている。

オープン価格で想定¥14,850(税込)はコーヒー用電気ケトルとしては高価な分類でも、それだけの利便性が期待できる製品だ。洒落心のあるデザインに定評があるビタントニオらしい、モダンキッチンと調和する佇まいも見逃せない。

VEK-20_preset-93c.jpg

プリセット温度からのプラスマイナスで簡単に細かな温度設定が可能。50度の低温から設定でき、日本茶の湯やミルクを温めるのにも向く。

vi_222033.jpg

樹脂製のフラットな蓋は熱くなりにくく、手を添えて湯を出し切るのに便利。

VEK-20_handle.jpg

ハンドルは指掛かりのいい凹凸つき。湯を少しずつ注ぐときしっかりとホールドするのに役立つ。

VEK-30_MUKAIYAMA-SAN-02.jpg

製品を監修したバリスタの向山岳さん。自身の「みほし焙煎珈琲製造所」を率いる焙煎士でもある。

ビタントニオ

www.vitantonio.jp/

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。