このマスク、「それいい」と褒められアフリカ支援もできて一挙両得!

  • 写真・文:高橋一史
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デイリーに愛用中の布マスク3点。

布マスクの機能性については諸説あるものの、マスク顔の怖さを和らげる温かみは大きなメリットだと思ってます。
特定の店に買いにいくほど気にいってるのが、上写真のにぎやかな図案の品。
黒短パン+白Tシャツ、水色ストライプの麻シャツなど静かな服装にアクセサリーを加えるアクセント感覚で使ってます。
一見するとハードでも、無地マスクより遥かに顔の印象が軽くなるんです。
気分も華やかになりますし。

使い出したきっかけは、このブランド「クラウディ(CLOUDY)」のPR担当女性がつけてたマスク顔が素敵だったから。
私じゃそうならないのは重々承知しつつ(!)、これを買うもうひとつの理由もあり、同日にすぐ店に行きました。

その理由とはマスクの収益金がすべて、アフリカ・ガーナの新型コロナ関連の支援に使われること。
いわばチャリティアイテム。
機能面で感じる引け目をチャラにしてくれる、罪悪感の少ないマスクです。

マスクを縫製しているのも、ガーナ現地の女性たち。
布の柄はアフリカンプリントと呼ばれるエスニックなもの。
布そのものがアフリカ製なのかは明確でないですが(植民地時代にヨーロッパの国が運んだインドネシアの布がアフリカ柄のルーツ)、ガーナはオリジナルデザインの布の製造国ですからその可能性が高いと思ってます。

支援活動するNPO法人と同じ組織が運営しているクラウディは、現地雇用や学校設営の資金集め用の日本ブランド。
バッグと服が中心で、ファッション性の高さが特長ですね。
一流ファッションブランドと同レベルのクオリティは望めませんが、チープかわいいニュアンスを楽しめる人には向くと思います。

このマスク、つけてると「それいいですね」とよく言われるのが意外なメリットでして。

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ゴム紐はどれも同じ白。大小サイズのうちの小で、各¥1,320(税込)で購入。

とはいえ、これまで男性に興味を持たれたことは一度もありません、いちども。
ファッション系女性には、「どこで買えるんですか!」くらい評判がいいときもあるのですが。
男ウケを狙いたい人にはお薦めしません。
あ、いや性的な意味じゃなく……ほら、仕事相手の男同士で「趣味が合う人」と気に入られたいときあるじゃないですか。
そんなお役立ちグッズにはなりにくいってことです。

先日、いま取材を進めてる7月末にオープンするコーヒーショップの研修会取材に行ったとき、初めてお会いした女性スタッフさんに、
「私もクラウディ持ってます、いいですよね」
と言われ、感性を共有できた気がして嬉しくなりました。
どこで買ったなどの話をしばらくしていると、聞いていた横にいる別の女性が、
「あ、私も知ってます!渋谷のミヤシタパークの通路の真ん中でバッグを並べてるあの……」
と話はじめました。

「なにこの知名度の高さ!?」、とそのときは驚いたのですが、あとで冷静に考えたらスペシャルティコーヒーを扱う店で働くような人はアフリカに関心を持って当然なことに気づきました。
上質なコーヒー豆の主な原産地はアフリカ。
アフリカに目を向けていればクラウディを知るのでしょう。

常設店はレイヤード ミヤシタパークのサウス2階にあり、各地でポップアップショップも開催されます。
ECサイトでも購入できます。
CLOUDY

ブランドについての簡単な紹介は、以下のリンクの私のファッション連載「着る/知る」でも。

【着る/知る】 Vol.101
アフリカ出身デザイナーの服に驚嘆し、アフリカの色柄に心躍る時代を迎えて。

最後にクラウディに、マスク販売に関するお願いを。
(この記事読まれてないでしょうけど)
片面しか見えない透明ビニール包装を改善してもらえると助かります。
マスクは広げた状態で顔につけますから、左右の柄合わせが違いすぎると見栄えがよくないのです。
現状ではパッケージを開けず(衛生重視のアイテムですし)隙間を覗き込むようにして左右のバランスをチェックするから選ぶのがたいへん。
ゴム紐も黒白の2色くらいは入れてほしいです。
白が調和しない布もありますから。

日常的な服装に合う模様が増えることも期待します。
まだ日本人の顔つきと肌色に合うマスクが少ないんですよ。
エスニックな帽子が似合う人が限られるように、エスニックなマスクも使う人を選びます。
私が所有する3点は、男性なら誰でも似合い服装も自由と思われる都会的な(?)色柄。
あと何枚か購入したいので、どうぞご用意くださいませ!

Photos © KAZUSHI

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。