名優が愛したアイコニックなスタイルを、 モダンに解釈したオリバーピープルズのアイウエア。 上品さの中に現代のダンディズムが宿る。

現代におけるダンディズムを追求し、日々ストイックな美学を体現し続けるバーバーの須山誉志雄さん。1920〜60年代のクラシックなスタイルにモダンなアレンジを加えて楽しむ彼のスタイルは、国内外のファッションシーンで常に話題を呼んでいる。
「日常の些細な一部分を切り取られても恥ずかしくないように、身だしなみや身のこなしには常に気を使うようにしています」
そう語る須山さんが、自身のスタイルを磨く上で参考としているのが、古い映画や写真集だ。
「昔の映画や写真集は、洋服の着こなしやアクセサリーの使い方はもちろん、インテリアや雑貨のチョイスまで、勉強になることばかりです。俳優が醸し出す雰囲気も含めて写し出す映画には、学べる部分が多いと思います。大事なのは、当時とまったく同じものを身に着けて外見だけを真似することではなく、その普遍的な魅力を吸収して、自分のスタイルへと落とし込むことです」
須山さんが影響を受けた俳優のひとりに、映画『アラバマ物語』でオスカーに輝いたグレゴリー・ペックがいる。その作中でペックが着用していた眼鏡に着想を得たアイコニックなシリーズが、オリバーピープルズで展開中だ。ハリウッドのあるアメリカ西海岸に出自をもつアイウエアブランドだけに、時代背景や物語性を理解した上で再解釈したデザインとなっており、須山さんも共感を示す。
「20代の頃は、珍しいデザインのヴィンテージものばかりを身に着けていましたが、最近はそのスタイルをベースにしたオリジナルのスーツを仕立ててもらったり、いまの雰囲気に合わせてデザインされた既製品を着用することのほうが多くなりました。それこそ映画の世界の中で輝く俳優たちのように、シンプルなものを纏い、エレガントに身をこなすことが、30代になったいまの僕の目標です」
ダンディズムは時を超え、己のスタイルを求める者たちに脈々と受け継がれている。
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ペック財団とのコラボレーションで誕生した「グレゴリーペック」。現在もブランドを代表する、時代を超えて愛されるデザインが特徴だ。21年スプリングコレクションでは、眼鏡やサングラスの新色に加え、折り畳み式フレームやクリップオンタイプも登場。上から時計回りに:眼鏡¥32,670、フォールディングタイプのサングラス¥41,250、サングラス¥33,220、クリップオン¥14,630、眼鏡¥32,670(すべて税込)/すべてオリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)


須山誉志雄(すやま・よしお)●「YS」オーナー。1990年、山梨県生まれ。20歳で渡英し、ニューヨークやパリなどを渡り歩いた後、2016年からフリーマンズスポーティングクラブ東京店のバーバーにて勤務。今年の6月に自身のバーバー、「YS」をオープン。