もはやアート!? 人気店が推す珍奇植物7選

  • 写真:青木和也 文:佐藤周平

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よい植物に出合うための近道は、よい店に行くこと。少しばかり値は張るが、玄人も唸る唯一無二の植物を東京を代表する名店や注目店にリコメンドしてもらった。


1.アストロフィツム・ヘキルリランポー玉錦

サボテンの希少性は、自生地で育った流通量の少ない品種か、品種改良を重ねて偶然の産物として生まれた個体かに二極化する。これは後者で、アストロフィツム属の普及種、ランポー玉がベース。表面に凹凸のある複隆に、白点をもたない緑色を意味する碧へき瑠る璃り、斑入りを意味する錦が入ったものであり、10万円を超える。

植物、鉢(ともに参考商品)/ともに鶴仙園 西武池袋店 TEL:03-5949-2958

2.オペルクリカリア・パキプス

近年のグリーンブームの火つけ役である塊根植物のなかでも、高嶺の花とされるパキプス。マダガスカル島原産のウルシ科オペルクリカリア属の植物で、でっぷりした幹と複雑に隆起した肌質が人気の理由。日本へ輸入するために根を切る必要があるが、その発根率がきわめて低く、枯れてしまう個体が多いのも価格高騰の一因。

植物¥184,800、鉢¥13,200/ともにボタナイズ白金店 TEL:03-6277-2033

3.ユーフォルビア・ホワイトゴースト

ユーフォルビアは、トウダイグサ科で、その種類は2000を超えるといわれる。なかでも人気種のひとつが、ホワイトゴースト。ユーフォルビア・ラクテアの白い斑入りの品種を指す。サボテンのようなフォルムに透明感のある白肌が名前の由来。アメリカ・インディアナポリスの作陶家夫婦が手がける「アクエスチョンオブイーグルス」の鉢とセットでの販売。

¥17,600/アラヘアミー TEL:080-9458-0108

4.ユーフォルビア・ホリダ

ユーフォルビアを代表する品種のひとつで、バリダ、オベサと並ぶ御三家的な存在。南アフリカが原産で、日本でも「魁偉玉(かいいぎょく)」「恐針(きょうしん)キリン」のネーミングで昔から愛されてきた。ゼブラ模様や大きな刺のあるものなど、さまざまな品種が存在するが、際立った存在感を放つのが群生株だ。本品のように群生する個体は珍しく、そのぶん価格も張る。

植物¥42,900/ハナチョウ元代々木 TEL:03-3428-8125

5.パキポディウム・グラキリス

ここ数年で浸透した塊根植物の象徴であり、多くの固有種が存在するマダガスカル島原産のグラキリス。丸みのあるフォルムで枝の短い個体が人気を博しているが、この本品のように現地の厳しい環境で育ってきたものは、荒々しさがあり、独特の色気を醸し出す。1年で育っても1~2㎝なので、おそらく数十年は経過したもの。

植物(参考商品)、鉢¥748/ともにキューエス プラント TEL:042-227-2312

6.アガベ・チタノタ(白鯨)

パキポディウムと並んで、ここ数年で知名度を広げたのがアガベだ。この白鯨と呼ばれるアガベ・チタノタは、白くて長い刺をもった亜種。実は日本で生まれて命名されたもので、昔から愛好家の間では人気が根強い。気温が5℃を切ると弱りやすくなるが、温暖気候に適し、育てやすいことから初心者にもお薦めの品種だ。

植物¥66,000、鉢¥12,100/ともにプロトリーフセレクションズ TEL:03-6867-8787

7.アロエ・ラモシシマ

植物に興味はあるが、値の張るコーデックス(塊根植物)やアガベの購入にはためらってしまうという方はアロエを試してほしい。個性的でお薦めなのが分枝状に広がっていくラモシシマだ。南アフリカ原産のアロエで耐陰性や耐寒性があり、比較的育てやすい。そのため観葉植物としても優秀で、成長期でも2週間に1度の水やりで十分。

植物¥16,500、鉢¥11,500/ともにカルテット TEL:03-6452-4381



東京で訪れるべき、人気の植物店

玄人が足しげく通う名店から、オープンしたばかりの注目店まで、東京のグリーンショップをピックアップ。それぞれに得意とするジャンルや個性があるので、そこを理解して訪れるとより楽しめるだろう。買うだけでなく、鉢に植え替えるのも醍醐味なので小物類のチェックもお忘れなく。


カルテット

2019年に目黒銀座商店街にオープンした、レストランやワインショップ、本屋などの複合施設「ザ・ガーデン」内にある植物店。京都を拠点とする話題の花屋「マエストロ」が手がける、都内初のグリーンショップだ。手頃な価格ながら個性や希少性のあるものを、絶妙にセレクトしている。

東京都目黒区上目黒2-44-9
TEL:03-6452-4381
営業時間:11時30分~20時
定休日:不定休
https://quartetto.theshop.jp


キューエス プラント

40年の歴史をもつ貸し植木屋の若き2代目が手がける隠れた名店。塊根植物のスペシャリストでもあり、このジャンルに興味があるなら訪れて損はない。ただ営業が不定期で、そのつどインスタグラムにて告知される。良質な塊根植物が適正価格にて一斉にリリースされるので行列覚悟で。

東京都武蔵野市吉祥寺本町2-34-15 日加ビル3F
TEL:042-227-2312
営業時間、定休日:不定(要事前問い合わせ)
https://quicksilver1981.com


ボタナイズ白金店

塊根植物ブームの仕掛け人であるアネケンこと横町健が手がける人気ショップ。白金店は屋上に温室も完備されており、室内にはところ狭しとレアな輸入株たちが鎮座している。グラキリスやパキプスなどの人気植物も多く揃う。争奪戦となるオリジナルの鉢も不定期でリリースされる。

東京都港区白金5-13-6 アネアビル3F・4F
TEL:03-6277-2033
営業時間:12時~19時
定休日:水、木
https://botanize.jp


鶴仙園 西武池袋店

全国からサボテン、多肉植物のマニアがこぞって訪れる名店。本店は駒込にあり、その歴史は90年を超える、サボテンのスペシャリストだ。店長を務めるのは3代目の鶴岡秀明。豊富な知識に加えて、自生地にも積極的に訪れ、独自の栽培方法を確立。確かな品質と豊富な品揃えは国内有数。

東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店 9F屋上
TEL:03-5949-2958
営業時間:10時~20時
定休日:施設の休業日に準ずる
https://www.sabo10.tokyo


プロトリーフ セレクションズ

園芸ファンから支持を得ている二子玉川の名店プロトリーフが新フロアを拡張。ここでしか出合えないような珍しい多肉植物から、斑入りや綴化など偶然の産物となった観葉植物まで厳選するスタイルにちなみ「セレクションズ」と命名。古木のオリーブなど庭木が充実しているのも特徴だ。

東京都世田谷区瀬田2-32-14 玉川高島屋S・C ガーデンアイランドB2
TEL:03-6867-8787
営業時間:10時~18時
定休日:施設の休業日に準ずる
http://www.protoleaf.com


アラヘアミー

全国にその名を轟かせる、鹿児島の人気グリーンショップ「アラヘアム」の東京店として昨年にオープン。都市生活に合わせた手頃な植物を中心にセレクト。またインテリアとして楽しむことも提案しているため、ロサンゼルス在住の作家の鉢など、ここにしかない特別な品も見どころだ。

東京都渋谷区千駄ケ谷3-3-14
TEL:080-9458-0108
営業時間:11時30分~18時
定休日:火
https://araheamy.stores.jp


ハナチョウ 元代々木店

梅ヶ丘の老舗植物店「ハナチョウ」の姉妹店で、塊根植物など、よりマニア受けする品を集めたコンセプトショップ。滅多に市場に出回らないパキポディウム・ウィンゾリーの輸入株や珍しいメキシコ産サボテン、群生したユーフォルビアなど、長年の審美眼が光るラインアップが魅力。

※この記事はPen 2021年7月号「コーヒーとグリーン、ときどきポッドキャスト」特集より再編集した記事です。

もはやアート!? 人気店が推す珍奇植物7選

  • 写真:青木和也 文:佐藤周平

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